■ 2011年度 大会・シンポジウム案内
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平成23年度 日本動物学会 中部支部大会へのお誘い(7/20改訂版)
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本年度の日本動物学会中部支部大会は7月30日(土)と31日(日)に、福井大学(福井市)で開催いたします。
福井市は、古より継体天皇ゆかりの地として栄え、安土桃山時代には柴田勝家の50万石、江戸時代には松平30万石の城下町として発展し、現在に至っております。本大会は、柴田・松平氏の居城跡に程近い、福井大学・文京キャンパスで行わせていただきます。
1日目には、「生殖とステロイドホルモン」と題した公開シンポジウムを予定しています。 動物学会の裾野を広げるという支部の趣旨の下、幅広い動物学はもちろんのこと、細胞生物学や臨床分野の先生方に最新の研究成果をお話いただきます。また、動物学会が掲げる生物学教育の振興という観点から、福井県の理科教育に関するシンポジウムも予定しております。
2日目の一般演題は、幅広い参加者に発表していただけますよう、口頭発表とポスター発表の両方を準備いたします。高校生や教員の方々、非会員の方々の発表も歓迎いたします。会員の皆様のお知り合いをぜひ発表にお誘いください。学生(学部学生、大学院生)の優秀発表には表彰を予定しています。高校生の発表には奨励賞を用意しております。皆様のご参加をお待ちしております。 また、福井県立恐竜博物館を始めとした福井県の観光スポットのホームページアドレスを付記いたしましたのでご覧下さい。
平成23年6月吉日
日本動物学会中部支部大会(福井)準備委員会 宮本 薫、矢澤 隆志
福井大学医学部医学科 生命情報医科学講座分子生体情報学領域 〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3 TEL 0776-61-8316, FAX 0776-61-8102
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●大会プログラム
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7月30日(土) 13:00- 受付 13:30-13:40 支部長挨拶、開会 13:40-16:30 公開シンポジウム1:生殖とステロイドホルモン 座長 矢澤 隆志(福井大学・医学部・分子生体情報学) 関口 俊男(公益財団法人サントリー・生有研) 折坂 誠(福井大学・医学部・産科婦人科学) 「卵胞発育におけるアンドロゲンの光と影」 奈良 篤樹(長浜バイオ大学) 「エンドソームからミトコンドリアへのコレステロールの輸送はどのように行なわれているのか? 〜エンドソームに局在しコレステロールに結合するMLN64の機能解析」 山口 寿哉(独立法人水産総合研究センター・増養殖研究所・繁殖技術部) 「温度依存性性決定におけるコルチゾルの関与」 (15:20-15:30 休憩) 松田 恒平(富山大学・大学院理工学研究部・生体制御学研究室) 「生殖・摂食・情動を司る神経ペプチドの機能解析:本能行動の脳制御機構の 進化プロセスの解明を目指して」 矢澤 隆志(福井大学・医学部・分子生体情報学) 「幹細胞を用いたステロイドホルモン産生機構の解明」 16:30-16:50 公開シンポジウム2:高等学校における生物学教育の現状 座長 宮本 薫(福井大学・医学部・分子生体情報学) 前田 桝夫(福井大学・教育地域科学部) 「福井県の高等学校における理科教育活動」 17:00-17:30 支部会議 17:30-19:00 懇親会 7月31日(日) (※詳細は下記の一般発表プログラムをご覧ください。) 08:30- 受付 09:00-10:00 高校生・学生口頭発表 10:10-11:00 ポスター発表(2階・展示ロビー) 11:10-11:20 表彰式 11:20-12:00 支部総会 12:00-13:00 昼食 13:00-14:30 一般口頭発表 14:40- 閉会
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●一般講演7/31(日)プログラム
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7月31日(日) 08:30〜 受付 09:00〜10:00 高校生・学生口頭発表 座長 岡田 令子(静岡大学・創造院・バイオ) 09:00 ES細胞特異的LRH1の発現調節機構の解析 ○菅野真史12・矢澤隆志1・河邉真也1・宇佐美陽子1・水谷哲也1・今道力敬13・ 具云峰1・松村健大1・藤枝重治2・宮本薫1(1福井大・医・分子生体情報学、2福 井大・医・耳鼻咽喉科頭頸部外科学、3重点研究高度化推進本部)
09:15 カタツムリダニの宿主特異性に関する進化生物学的研究 ○佐川文夏・奥村直之・浅見崇比呂(信州大・理・生物)
09:30 アメリカザリガニにおける色素胞の光に対する反応 ○猪瀬智也1・2佐藤耕平2・後藤太一郎1(1三重大・教育・生物、2天津師範大・理科) 09:45 災害からの回復とネコギギの復活―鈴鹿川水系の環境調査[− ○松永航平1・掘智之1・藤田功介1・山中裕史1・井分達郎1・堀口駿一1・西飯信一郎2・ 大久保宏美2(1鈴鹿高等学校自然科学部,2顧問)
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10:10〜11:00 ポスター発表 P-01 ゼブラフィッシュの運動発達過程における筋の使い分け ○長縄由里子1,2、荻野一豊3、平田普三2,3(1名古屋医療センター、2名古屋大学大学 院理学研究科、3国立遺伝学研究所)
P-02 キンギョのウロコにおける無機水銀の作用:in vitroのアッセイによる解析 ○谷内口孝治1,2・鈴木信雄2・服部淳彦3・早川和一4(1のと海洋ふれセンター、2金沢大・ 環日セ・臨海、3東京医科歯科大学・教養・生物、4金沢大・薬・衛生化学) P-03 エストロゲン及び多環芳香族炭化水素類のキンギョの骨代謝に及ぼす影響評価 ○松本典子1・川部季美2・中野 淳2・早川和一2・鳥羽 陽2・北村敬一郎3・服部淳彦4・ 笹山雄一1・鈴木信雄1(1金沢大・環日セ・臨海、2金沢大・薬・衛生化学、3金沢大・ 保健・検査、4東京医科歯科大学・教養・生物) P-04 メダカの胚発生における多環芳香族炭化水素の影響:ナノインジェクション法による解析 ○川部季美1・Mohamed Nassef2・大嶋雄治2・鈴木信雄3・笹山雄一3・服部淳彦4・ 鳥羽 陽1・ 早川和一1(1金沢大・薬・衛生化学、2九州大学・農学研究院・水産生物環境学、 3金沢大学・環日セ・臨海、4東京医科歯科大・教養・生物)
P-05 キンギョの鰓後腺におけるカルシトニンI及びII mRNAの検出 ○福島綾香1・古澤之裕2・田渕圭章3・高崎一朗3・近藤 隆2・和田重人4・服部淳彦5・ 早川和一6・北村敬一郎7・笹山雄一1・鈴木信雄1 (1金沢大・環日セ・臨海、2富山大・ 医・放射線基礎医学、3富山大・生命科学先端研究セ・遺伝子実験施設、4富山大・附 属病院・歯科口腔外科、5東京医科歯科大学・教養・生物、6金沢大・薬・衛生化学、 7金沢大・保健・検査)
P-06 宇宙におけるウロコの破骨細胞の形態及び細胞活性の変化 ○鈴木信雄1・池亀美華2・田畑 純3・北村敬一郎4・矢野幸子5・山本敏男2・服部淳彦6 (1金沢大・環日セ・臨海、2岡山大・院・口腔形態、3東京医科歯科大・院・硬組織構造 生物学、4金沢大・保健・検査、5宇宙航空研究開発機構、6東京医科歯科大・教養・生物)
P-07 ゼブラフィッシュの摂食行動に及ぼすオレキシンAの脳室内投与の影響 ○西口 諒、東 森生、横堀絵理、小島健史、内山 実、松田恒平(富山大学大学院理 工学研究部)
P-08 富山県の野生メダカの分布と遺伝子汚染の現状について ○今野紀文、宮岸佳奈、花立 守(富山大・院理工・生体制御)
P-09 アフリカツメガエルの発生初期段階における塩化カドミウムの影響 ○花立 守、松田恒平、内山 実、今野紀文(富山大・院理工・生体制御)
P-10 ネッタイツメガエル夏眠時における生理的変化 ○宮崎翼1・柴田侑毅1・佐野貴大1・鈴木雅一1・田中滋康2・岡田令子2(1静岡大・理・ 生物,2静岡大・創造院・統合バイオ)
P-11 魚類におけるカルシトニン遺伝子発現調節機構の解析 ○坂本丞1・山口洋生2・土岐晋吾3・日高美江3・田中滋康4・鈴木雅一1,2(1静岡大・理・ 生物、 2静岡大・院理・生物、3静岡大・院理工・環境科学、4静岡大・創造大学院・統合 バイオ)
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P-12 岩礁海岸に生息するイソギンポ科4魚種の鰓構造とイオン輸送体の分布 ○上田雪絵1、小宮山牧子2、吉澤英樹3、今野紀文2、松田恒平2、内山 実2(1富山大・ 理・ 生物、2富山大・院理工・生体制御、3松本歯科大・歯・生物)
P-13 ヒトデとシダムシ(甲殻類)の共進化に関する遺伝子解析 大橋舞・岡山千春・鳥居保・森夢里香・竹内信宏・飯田ちひろ・杉岡康宏・橋本輝(顧問) 福井県立鯖江高等学校 生物クラブ
P-14 シダ植物の不思議な生殖〜無胞子生殖Apospory〜 浜詰愛未1・中屋敷尚士2・河端龍晟3・道林未歩3・東田晋太郎4・平野有望佳4 (1福井県立若狭高等学校、2福井県立丸岡高等学校、3福井県立武生高校、4北陸高校)
P-15 納豆菌を分離してその性質を調べよう 木下実帆1・林杏奈1・鰐淵きの1・大久保早貴2・浜田菜2(1福井県立丸岡高等学校、 2福井県立武生高校)
11:10〜11:20 高校生表彰式 11:20〜12:00 支部総会
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13:00〜14:30 一般口頭発表 座長 後藤太一郎(三重大・教育・生物) 奈良 篤樹(長浜バイオ大学) 13:00 スカシカシパンの幼少個体を探して…20年 ○橋本輝己(福井県立鯖江高等学校)
13:15 鏡像体の形態形成と生存率は割球配置の量的変異に依存する 宇津野宏樹1・○浅見崇比呂1・Edmund Gittenberger2(1信州大・理・生物、2ライデ自 然史博物館)
13:30 ニワトリ胚の発生に伴う糖代謝酵素mRNAの変動 Tushar Kanti Roy1・○岩澤 淳2・吉崎範夫2(1岐阜大・院・連合農学、2岐阜大・ 応用生物)
13:45 電子伝達体p450オキシドレダクターゼの転写調節機構 ○宇佐美陽子・矢澤隆志・河邉真也・菅野真史・山ア由希子・水谷哲也・今道力敬・具云峰・ 松村健大・宮本薫(福井大・医・分子生体情報学) 14:00 転写因子LRH-1の卵巣特異的転写調節機構 ○河邉真也1・矢澤隆志1・菅野真史1,2・宇佐美陽子1・水谷哲也1・今道力敬1,3・具云峰1・ 松村健大1・宮本薫1(1福井大・医・分子生体情報学、2福井大・医・耳鼻咽喉科頭頚部外 科学、3福井大・重点研究高度化推進本部)
14:15 多環芳香族炭化水素類の内分泌かく乱作用:魚類のウロコを用いたバイオアッセイによる解析 中野 淳1・川部季美1・○鈴木信雄2・北村敬一郎3・笹山雄一2・服部淳彦4・鳥羽 陽1・ 早川和一1(1金沢大・薬・衛生化学、2金沢大・環日セ・臨海、3金沢大・保健・検査、4東京医科 歯科大学・教養・生物) 14:30〜14:40 閉会
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●プレゼンテーションなど
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講演のプレゼンテーションについて
・ 一般口演およびシンポジウム発表者は、発表で用いるPower Pointファイルを作成し、PC或いは、USBメモリーなどのメディアに入れてご持参下さい。会場内の係りの者に申し出ていただき、PC持ち込みの方はケーブルに繋いで下さい。メディアでご持参いただいた方は、会場に用意してあるパソコン(Windows7、Microsoft Officce2010搭載)に移したファイルを、試写して下さい。Macの方は、PC持ち込みをお薦めいたします。動画データをご使用の場合は、必ず発表データが作動するノートパソコンをお持込下さい。
・シンポジストの方は、前の演者の発表終了までに、高校生・学生口演の方は、31日の9:00までに、一般口演の方は13:00までにお願いします。31日の発表の方で、メディアご持参の方は、前日よりデータを受付いたします。
・シンポジウムの発表は、20〜30分を目安にお願いいたします。
・一般口演発表は、発表12分、質疑応答3分の15分間です。
・ポスター発表:アカデミーホール2階の展示ロビーで行います。ポスターボードの大きさは、縦195cm、横85cmです。なお、ポスター番号を左隅にあらかじめ貼っておきます。ポスターボードへの貼り出しは、2日目の朝のポスター発表開始時(10時10分)までに、お済ませ下さい。ボードは、前日より会場に準備いたします。
連絡先
福井大学医学部医学科生命情報医科学講座分子生体情報学領域 矢澤隆志 〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3 TEL: 0776-61-8316, FAX: 0776-61-8102, e-mail yazawa(at)u-fukui.ac.jp (アドレスの (at) を @ に代えてください)
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●大会報告
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矢澤隆志(大会準備委員、福井大学・医学部・分子生体情報学)
当初の予定通り、2011年7月30日(土)と31日(日)の両日、福井大学文京キャンパスアカデミーホールにおいて、平成23年度日本動物学会中部支部大会が開催されました。
参加者80名のもと、一日目は、「生殖とステロイドホルモン」と「高等学校における生物学教育の現状」と題した二つの公開シンポジウムで、諸先生方に御講演いただきました。「生殖とステロイドホルモン」では、幅広い動物種と現象をテーマとした研究者が独自の視点で講演を行い、議論を深めることができました。「高等学校における生物学教育の現状」では、福井大学教育学部の前田桝夫先生から「福井県の高等学校における理科教育活動」と題し、高校と大学の現場が連携して行う理科教育に関する貴重な御講演をいただきました。
二日目の一般講演では、口頭発表10題、ポスター発表15題、そのうち高校生による発表が4題ありました。動物学会の本領とも言える幅広い研究分野からの演題が一堂に集まり、口演、ポスターいずれも熱心な討論が繰り広げられておりました。そして、学部生・大学院生による発表は、いずれも高いレベルの演題ではありましたが、2題の発表者に 本年度の優秀発表賞が授与されました。
・佐川文夏(信州大学・理・生物)「カタツムリダニの宿主特異性に関する研究」 ・宮崎翼(静岡大・理・生物)「ネッタイツメガエル夏眠時における生理的変化」
来年度の大会は、信州大学理学部の浅見崇比呂先生を中心に長野県松本市で開催されます。
最後に、本大会を支援いただきました中部支部長の内山実先生、評議員・地区委員・役員の先生方に感謝申し上げますと共に、この会に参加いただきました皆様、この会を支えて下さった先生方とスタッフの皆様に御礼申し上げます。
2011年8月10日
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