北海道支部 ホームページ
 >  > 北海道支部講演会 > ■ 第529回支部講演会

■ 第529回支部講演会
      新美輝幸氏(左)と三浦徹会員(左)

日時:平成21年9月8日(火)16:00〜17:00
場所:北海道大学理学部5号館8階813号室
演者:新美 輝幸氏(名古屋大学大学院生命農学研究科)


演題:テントウムシの斑紋と擬態−RNAi法による色素形成の解析から−
座長:三浦 徹
出席者:約40名 

 テントウムシの赤色と黒色からなる目立つ斑紋は捕食者に味がまずいことをアピールする警告色として機能している。テントウムシ科昆虫は互いに類似した 斑紋を持つことによって敵からの攻撃を最小限に抑えていると考えられており、これらの種はミュラー型擬態の関係にある。一方、ハムシ上科のヘリグロテン トウノミハムシは、テントウムシと上科レベルで異なるにも関わらず、黒色と赤色からなる類似した斑紋を持つため、無害なものが有害なものに似るベーツ型 擬態をしていると考えられている。本講演では、斑紋色素と斑紋色素合成遺伝子に着目し、これまでに明らかにしてきたナミテントウおよび他のテントウムシ などの斑紋色素の発現過程に関する解析結果を紹介し、擬態斑紋を成立させる分子基盤の特異性・共通性について議論したい。

 


<< 戻る >>

*