その他、要望や意見(身分別)
1.大学・公立の研究所の職員
・学振や科学技術庁のポスドク予算も、大学の教員が経費を申請し、雇用できる体制を中心にすべき。
・御担当の先生方,お疲れさまです。
・このことと関連して昨今、科研費は「重点的に」配分されてくるようになり、もらえるところには数千万規模のものが若手にももらえ、一方「研究機関」とみなされないと全く配分されない。このようなことは表向きないことになっているが、配分された者の所属をみると一目瞭然である。国際誌に載るレベルの研究は、個人のポケットマネーでは不可能である。今問題になっているポスドクの就職先としても、私大旧教養部や女子大での専任の職は確保すべきである。現状のままでは、このような職は研究費がないため最新鋭の機器が購入できず、研究成果もあがらずこれ幸いと経営者からはリストラの対象にされるだけである。それに教養部廃止が拍車をかけている。このような問題の根本は大学を「研究大学」「技術・資格取得大学」「その他」と有力大学関係者が区分したことが根本的な間違いである。上にも書いたが日本ではいったんルートからはずれると一生その身分は固定される。さる高名な動物学の教授が「今時飢え死になんかしないよ」だけで、ポスドク問題を一蹴したのを聞いたことがあるが、当事者以外は所詮ひとごとなのだろう。
・ご苦労様です。学会がこの問題に取り組んでいることを知るだけでも、院生・ポスドクには何らかの励みになっていると思います。
今後、学会がどのようなアクションをとられるのか、期待しております。
・特になし
・アンケートの実施,御苦労様です。要望,意見は特にございません。
2.ポスドク
・若い研究者へのポスドクの充実は感じていますが、これから先、今の若い研究者が高齢になって、研究者としての資質はあるけどポストが無いといったような問題が起きないような体制になるといいです。
・ポスドク1万人計画と言うがしかし「研究者」をもとめているのか「研究補助者」をもとめているのかあいまいである。研究の発展にはどちらも重要不可欠であるが混同するのはよくないことである。
・このようなアンケートを行っても、国の対策が我々が願う方向に行くのでしょうか?
・特になし。
・問7)に関して。ポスドクとして、自分の名前で貰っている研究費はあるが、実際には全てボスの裁量で使われている。自分の判断で使えるお金は無い。性別による差別を感じることがよくある。単年あるいは長くても3年程度の契約期間で、実験系をゼロから立ち上げて成果を出せ、というのはなかなか辛い。せめて、5年くらい腰を落ち着けて取り組んだ方が良い成果が出せると思う。
・ポスドクとして、自分の名義の研究費を持っているが、実際には、自分の最良では使えない。
ポスドクの契約は、通常、単年か長くても3年程度しかない。新しいテーマで新しい実験系を立ち上げたりする場合、そのような短期間で成果を上げろと言うのはなかなか厳しい。せめて5年くらいは腰を落ち着けて取り組んだ方が、良い成果が上げられるのではないかと思う。
・上記情報化サービスに関しては、以前に比べ格段に充実していると思います。現在、最も必要と考えられるのは、研究者人口そのものを増加させる事で、その為には社会に対してもっと教育や研究活動に人的資源が必要であることをアピールすることだと思います。
・現在、ポスドクです。よく自分自身の身分を人から聞かれたとき、「ポスドクって何?。つまり研究生ですか?。学生でもなく、大学の教官でもなく、とにかく何だかさっぱりわからないけど、高額の給料をもらえて、お気楽な身分でいいですね。」と言われることが多々あります。あまりにも、社会的にポスドクという身分といいますか存在が認知されていないように思われ、腹立たしく感じることがあります。なぜ、日本において、ポスドクがこれほどまで知られていないのでしょうか?。
3.大学院生・研究生他
・大学院に進学しても、将来の見通しがたたないのが現状です。将来的に、研究職が魅力ある職業として社会に認知してもらい、研究できる職場をもっと増やしてほしい。
・本当に独創的な研究をやっている人がこの世界に生き残ることができない現状はちょっとおかしいと思う。流行りの研究ばかりに人と金が集中していると思う。
国家公務員の定員を減らす政策はいいけど、なんで大学から教員の数を減らすのか??
ポストもないのに大学院の定員増やすのはどうしてなんでしょうか??
研究員の流動化はいかがなものか。独自の研究が育たないもとだと思う。
日本の科学者がいなくなる、いまの若者ほとんどがテクニシャンになって
しまうのでは??
・Yahooの掲示板で某国立の研究所の教授のことが書かれた告発サイトが紹介されています。今回のアンケートの主旨とははずれていると思いますが、大学の教官の一部に学生に対して横暴な態度をとる方がいらっしゃいます。学生にも問題があるのかもしれませんが、そのような問題を公正な立場で対処する組織、機関があればと思います。
・1.博士卒の基準を大学によらずもっと客観的にすることが必要.現在は博士号の基準が大学ごとに曖昧で何報も論文を出さなくてはならないところもあれば1報も出さなくてもすむところもある.日本において博士卒の人が比較的軽く扱われているのは博士号の基準が曖昧で一般人の博士号に対する認識が浅いという所に起因していると思われる.
2.院生(とりわけ博士課程の)に対する経済的支援が不十分と思われる.奨学金もあるが返済という点で問題がある(上に書いたと通り).外国のように院生にもある程度の給料を支給してもらえると精神的にも落ち着くことができると思う.給料をもらっている社会人に対して後ろめたい感情を抱いている院生は少なくないはず.
3.一般的な問題だが将来を保証することなくポスドクだけを増やすというのは近い将来何らかの歪み(具体的には失業問題など)を引き起こすのではないかと不安になる.もっと研究者が安心して暮らせる社会にして欲しい.
・大学院生の生活費について意見を聞いていただきたい。なんとか大学院生も給料をもらいながら研究活動をおこなえないだろうか。教育、研究ともに一人前な院生を育てるためにも、TA制度を改善するなどして欲しい。
・このような機会を与えていただきありがとうございました。
・今回の試みは日本の将来のために良い試みだと思う。
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