平成23年度動物学教育賞の選考を終えて
 
動物学教育賞選考委員会
委員長 浅見崇比呂


 平成23年度(第1回)動物学教育賞の授与候補者を選考する選考委員会は、前将来計画委員長および現将来計画委員の全4名が出席し、9月7日に北大東京オフィスで開催した。全部で7件(うち団体1件)の推薦があった。7件の功績は、相互に教育・啓蒙活動の性格・次元が大きく異なるものの、いずれも動物学教育賞にふさわしいため、選考は難儀をきわめたが、最終的に、以下の理由から、全員一致で、畑正憲氏を授賞候補者と決定した。
 生物に親しむ土壌の醸成は生物教育の原点である。畑正憲氏は、動物と生活を共にした実体験と独自の観察眼にもとづく、自由奔放な著作で一般市民を魅了してきた。畑氏は、100冊を超える動物関連の著作を通じ、ムツゴロウの名で親しまれている。この著作活動により、畑氏は、動物学の研究や教育に対する社会の価値観を大きく向上させた。この動物学会にも、畑氏の作品に接することで、動物学の研究を志した人が数えきれない。このように、畑氏の長年にわたるユニークな活動が、純粋科学である動物学を一般市民が認知し、尊重する土壌を醸成したことを高く評価する。


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