▲ 松江大会後記
日本動物学会第77回大会
松江大会 大会長 松野 偉
 日本動物学会第77回大会が9月21日〜24日の4日間,松江市の島根大学松江キャンパスを中心に開催されました。大会初日の午後1時から開催された大会企画の公開国際シンポジウムを皮切りに,全14会場を使っての口演,シンポジウム,関連集会を松江キャンパスで行い,大会最終日の午前中には大会企画の一つである高校生ポスター発表をA会場で,引き続いて午後には「動物学ひろば」を同じキャンパスの大学会館で開催しました。天気にも恵まれ,交通の便の悪いところでの大会にも関わらず, 971名(当日参加者を含む)もの参加をいただくという,大変盛り上がった大会になりました。ひとえに参加者の方々の熱意の賜物と,感謝しております。
 今大会では,一般発表をすべて口演発表とし,627の演題(シンポジウムの演題を含む)が4日間に分けて発表されました。また,10の一般シンポジウムと9つの関連集会(編集委員会講演会を含む)も同じ会場で行われました。シンポジウムと一般口演を一日おきに開催するよう日程調整し,多数の参加者が色々なシンポジウムに参加できるよう工夫しました。本部企画のシンポジウム「21世紀の動物学」は,会場をキャンパス外の県民会館に移して開催され,多数の聴衆で盛り上がりました。いずれのシンポジウム・関連集会とも盛会でした。大会企画である公開国際シンポジウムは大会初日,高校生ポスター発表と動物学広場は大会最終日に開催されました。高校生ポスターは13題の研究発表があり(内,1題は中学生),動物学ひろばは「親と子の動物学探検」と題する12の展示発表が一般市民に公開されました。高校生ポスター発表,動物学ひろば,ともにマスコミ関係者も訪れ,翌日の記事に取りあげられました。
 一般講演発表をすべて口演にしましたが,会場が狭すぎたとか,各会場での学生のお世話が不足したとか,ご不自由をおかけしたのではないかと思っております。すべて口演にしたのは,大会によっては口演で発表することもあるのだ,ということを本大会の理念として主張したかったからです。しかしながら,参加者の皆さんのご協力と,大会準備委員の緻密な準備によって,この部分だけはスムースに運営できたと,自負しております。もちろん,学会長をはじめ,学会本部の協力なしには大会が運営できなかっただろうと,心から感謝しております。
 神話の国,島根県の松江市は小さな町ですが,名所旧跡も多く,多数の参加者の皆さんが観光の面でもお楽しみいただいたのではないかと思っています。
 大会で発表して下さった皆様,討論に参加して下さった皆様,懇親会に参加していただいた皆様,大会に関係したすべての皆様に感謝します。来年,弘前の大会で再会できるよう,楽しみに待っています。
 

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