第84回大会を終えて
                                        公益社団法人日本動物学会第84回大会実行委員長
                                                                岡山大学大学院自然科学研究科
                                                                                                高橋純夫

 
公益社団法人日本動物学会第84回大会を,2013年9月26日から28日に,岡山大学津島キャンパス,岡山市民会館,玉野市立玉野海洋博物館(渋川マリン水族館)の3会場で開催いたしました。一般講演は569演題,シンポジウムは16企画87演題,関連集会は7企画28演題,受賞者講演4演題,下村脩博士の特別講演,塚本勝巳博士の公開講座1演題,動物学のひろば(玉野市立玉野海洋博物館)は9企画,高校生ポスター発表は57演題の各発表がなされました。大会参加者は930名となり,高校生も含めると1000名を優に超す大会になりました。また,動物学ひろばには464名の入場者がありました。多数の皆様にお出でいただき活発な大会となりましたこと,主催者として喜ぶとともに,ご参加いただいた皆様に篤く感謝申し上げます。 本大会から,学会の執行部の要請により予稿集は会期中に大会受付でお渡しすることになりました。大会参加会員には,大会ホームページからプログラムや大会開催情報を取得していただくことになり,会場への移動方法や発表方法に関してのお知らせが適切に伝わるのか危惧を致しました。また,会期中の大会受付での混乱も心配を致しました。しかしながら,いずれも大きな支障はなかったものと安堵しております。その他にも,学会本部企画の企業セミナーが開催されるなど新しい行事も行われました。最新の研究成果のみならず,機器や研究手技などの新しい情報の収集に便宜をはかるのも,学会参加の意義をさらに高める方策の一つと考えられます。 本大会は,岡山大学大学院自然科学研究科(理学部生物学科)の会員が中心となり,岡山県内の会員により実行委員会を組織し準備,運営にあたりました。実際の運営は岡山大学の学部学生や大学院学生にも手伝っていただきました。大会が円滑に進むように細部に至るまで配慮いただいた学会事務局に感謝いたします。我が日本動物学会の学会活動の最重要な学術集会を,成功裡に終えることができましたことを実行委員会一同大変に嬉しく,また誇らしく思う次第であります。次回の仙台大会で皆様にお会いしたいと存じます。

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