第85回大会後記
 
第85回大会実行委員長
東北大学大学院生命科学研究科 田村宏治


公益社団法人日本動物学会第83回大会は、2014年9月11日(木)から13日(土)までの3日間、東北大学川内北キャンパスを中心に開催されました。今年の大会は東北大学(生命科学研究科)の共催として行われました。900名近くの大会参加者の他、学部学生100名以上、高校生と引率の先生方200名あまり、そして動物学ひろばへの来場者がのべ1000人以上と、とても盛況な大会となりました。御参加いただいた会員・非会員のみなさまに心からお礼申し上げます。

口頭発表演題数522演題、高校生ポスター発表55演題、シンポジウム66演題(本部企画を含め13企画)、関連集会21演題(6企画)、公開ミニシンポ3演題、など多数の発表が行われました。会場では活発な議論も見られ、高校生たちも多くの質問を受けていました。一部の会場では視聴覚システムのトラブル等があり、発表者・座長・会場のみなさまにはご迷惑をおかけしました。それ以外にも、会場・運営などにご意見や苦情があるかと思いますので、わたくしまでいつでもご連絡ください。

学会初日の朝に、宮城の地方新聞である河北新報に動物学会の記事が掲載されその中に動物学ひろばのことが書かれていたこともあってか、動物学ひろばはとても盛況な会になりました。会場が狭すぎたくらいで、展示をしてくださったみなさまにはご苦労されたかと思いますが、出展に感謝しております。また、高校生発表を屋外(回廊)で行うという天気依存の賭けに出ましたが、何とか天気がもってくれて安堵するとともに、発表会場から昼食などへの道すがら多くの会員にポスターに立ち止っていただき、意図が通じたかとありがたく思っております。

最後に、大会の準備と開催について一言述べさせていただきます。動物学会本大会の実行がこれだけ大変なものであることは少し想定外でした。何人もの若い動物学研究者が、数カ月のあいだ研究そっちのけで準備をしてくれました。これまで過去84回の大会を準備していただいた各年度の実行委員のみなさまに敬意を表するとともに、大会運営について見直しを考える時期になっているかもしれないと感じています。

ともあれ、準備に携わってくれた全ての仲間に心から感謝するとともに、来年の新潟大会が今年以上に盛況な大会となることを祈念いたします。みなさん、新潟でお会いしましょう。
 

<< 戻る >>



*