PHOTO GALLERY
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このページでは、日本動物学会東北支部が開催している「動物学フォトコンテスト」の受賞作品・応募作品の写真を紹介しています。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<最優秀賞>
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遠藤赳寛さんの作品
「NIGERO!!」
繁殖期を目前に控えた2匹のイトヨ。両者とも性は漢。土俵は30cm水槽。制限時間一杯。がっぷり四つの取組が今始まる…と思われた刹那、一方があえなく逃走。決まり手は「踏み出し」。
追う側の鬼気迫る表情と、追われる側の気概に欠ける表情の対比がこちら。体色の信号刺激が引き起こす固定的動作パターンの完了まで追跡は続くのだった。。。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<優秀賞>
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安田晶南さんの作品
初夏の実り
これはモリアオガエルの産卵シーンを撮影したものです。この瞬間を撮りたいがために頻繁に夜中の調査を行いようやく撮影することができました。これほどまで沢山の雄が1匹の雌に群がっている瞬間はこの先見ることができないのではないでしょうか。木に産み付けられた卵塊はまるで木の実のようであり,同時に努力も実った1枚でした。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<優秀賞>
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伊藤響さんの作品
穴の中のタゴ~The Call Of Earth~
晩春から初夏、弘前の沢沿いを歩くと、地面から「ギュウッギュウッギュウッ」という声が聞こえることがある。声をたどり、苔と土をどかす。すると、小さな鳴嚢をめいっぱい膨らませたタゴガエル(Rana tagoi)の姿が目に入る。メスを呼ぶためにオスが地中で鳴くという特異な生態、実際に目にするそれは実に感動的なものだった。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<優秀賞>
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鈴木有子さんの作品
ちょっとひとやすみ
何年か前、娘と一緒に田んぼへトンボ取りに行く途中で写しました。花の中でアマガエルが休んでいるような姿を発見。「ちょっと待って〜」と言いながら写したのを覚えています。可愛らしいカエルの姿を見ていただきたくて応募しました。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<優秀賞>
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池田千咲さんの作品
ご馳走
この写真は、青森県の十三湖付近で撮影したミサゴです。猛禽類ということもあり、ミサゴはかっこいいというイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。この写真を撮る前、十三湖で魚を捕まえようとするも失敗し、また繰り返し挑戦するというミサゴの健気な姿を見ていて、思わずサークル仲間と応援をしていました。その後、湖から少し離れたところの電柱で魚を食べていたのです。可愛い姿、たくましい姿、黄色の虹彩がある綺麗な目、美しい飛翔などが魅力的な鳥です。そんなミサゴが遂に獲物を捕らえ、ご馳走を頬張る場面をカメラに収めました。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品<優秀賞>
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中山奈穂さんの作品
親子
写真の鳥はウミネコで、3羽のヒナが親鳥にエサをねだっているようすを撮影しました。微笑ましく動き回るヒナとは対照的に、育児疲れだろう親鳥の鈍さが印象に残っています。とはいえ給餌行動やその表情には我が子を想う慈しみの心があふれていました。身近な種である分、彼らのストーリーに触れて、より生命の営みの重厚さが身に沁みました。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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埜田創さんの作品
アカショウビン
十二湖に行った際、「キョロロロロ…」という声に導かれ、エサを探しに来たアカショウビンに出会いました。薄暗い森の中での鮮やかな朱色はとても綺麗でした。今回はオスしか見ることができませんでしたが、雌雄揃った姿を見たいものですね。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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田中涼太郎さんの作品
狩り
青森県弘前市内で撮影したオジロワシです(周りを飛んでいるカモはオナガガモ)。数千羽いたオナガガモの群れに飛び込んで狩りをしている様子を撮りました。まだまだ若い個体ですがかなりの迫力があったため、印象に残っています。写真からその臨場感が伝わればと思います。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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大西一生さんの作品
「じゃれ合うキタキツネ」
キタキツネの兄弟が喧嘩をしているのではなく、じゃれていました。これは知床で撮った写真ですが、森の中とかではなく、町中で撮れたものです。キタキツネだけでなく、エゾシカやオジロワシなど様々な生物が見られる知床が素晴らしすぎて、いつかここで暮らしたいと考えています。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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相川和慶さんの作品
紫陽花に遊ぶ
洗濯も捗らず、外出も億劫になる梅雨の時期ですが、最近はどんよりとした雨雲の下でも鮮やかな紫陽花を眺められると楽しみに思える季節となりました。水田の畦道に咲く紫陽花の上にいた小さなカエルも同じことを思っているのかもしれません。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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早坂佳将さんの作品
「鮎」
人生初の友釣りで釣った鮎の写真です。友釣りは、縄張りに入ってきた個体を体当たりで追い返すという鮎の習性を利用した釣りです。生きた鮎をおとりにするので竿の操作も難しく、おとりを弱らせないようにしながらコントロールする繊細さも必要です。縄張りを持った天然アユに特徴的な黄色い「追い星」が印象的な一枚です。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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水戸秀明さんの作品
静謐
これは仙台市経ヶ峰で撮れた写真である。ここには瑞鳳殿という伊達政宗の霊廟がある。瑞鳳殿は自然に囲まれていて、「静謐」な空間になっている。力強い印象を持つオニヤンマもこの空間では羽を休めてゆったりと過ごしていたいのかもしれない。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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小船広貴さんの作品
「泰然」
今回、初めて作品を応募させていただきます。この作品は、昼下がりの弘前公園で撮れた一枚でした。散策している時、目に入ってきたこのカルガモは私にとても大きな印象を残してくれました。撮りはじめは遠くから撮っており、だんだん近づいて行っても逃げようともしないカルガモに私は少し驚きました。野生動物はこんなに逃げないものなのかと。この毅然とした態度に感心しつつ、写真を撮りその後、帰宅しました。PCに写真を抽出して見て、カルガモの瞳、表情の力強さに感銘を受けました。野生の強かさを写真に収められたと思います。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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守谷和貴さんの作品
「路傍のギンイチモンジセセリ」
今年の6月上旬、福島県の猪苗代湖に程近い磐梯山麓の農地で、ちょっとした畦道の草地にたくさんのギンイチモンジセセリが舞っていた。時期的にチョウは少ない印象であったが、本種は新鮮な個体が多数見られ、なんとも幸福な時間が流れていた。私は本種を映した満足のいく出来の生態写真は撮ったことがなかったので、いくつか採集した後、吸蜜している個体にカメラを向けた。「銀一文字」を上手く捉えることができたと思う。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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高橋真湖さんの作品
「小さな宝石、発見!」
海洋実習で潮間帯の生物採集をした際に海藻にくっついていた、コケムシの一種です。顕微鏡での観察時にきらきら輝いていて、目に留まりました。箒のような触手を出し入れしている様子が可愛かったです(^^) 小さな生き物にも目を向けると色々な発見があるので、海に行った際はぜひ見てみてください!
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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橘井瑠伽さんの作品
オルトロス〜カタアシクラゲモドキの双頭ポリプ〜
宮城県志津川に生息するカタアシクラゲモドキ(Euphusa sp.)のポリプとメデューサ。カタアシクラゲモドキと言えば、1本触手のメデューサに目が行きがちですが、オオウミヒドラ科特有の大型単体性のポリプも見応えがあります。ヒドロ花を切り、切断面が接触しないように飼育すると、双頭ポリプも作れます。それぞれのヒドロ花が独立に動く様子は、ギリシャ神話に登場する双頭の犬オルトロスを彷彿とさせ、見ていて楽しいものです。ちなみに、それぞれのヒドロ花にクラゲ芽が形成されるため、1つのポリプから通常の倍の量のメデューサを得られるという研究上のメリットも……。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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遠藤夏波さんの作品
優しいまなざし
地元岩手で野鳥観察をしていた時、茂みの向こうに佇むニホンカモシカを見つけました。突然の出会いに驚きながらも、穏やかな表情に心惹かれ、その場で静かにシャッターを切りました。じっと観察を続けていると、目が合ったような気持ちになりました。こちらに向ける優しげなまなざしが印象に残っています。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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井口日永さんの作品
シャチ家族
写真は知床羅臼で出会った野生のシャチです。私はシャチが大好きで、人生で一度は野生のシャチに会いたいと思っていました。ですので、この写真を撮影した時の興奮は今でも鮮明に覚えています。シャチはとても社会的な動物で、母親を中心とする家族で行動します。そのため、この写真のシャチたちも一つの家族です。1頭だけでも十分に迫力があるのに、何頭も集まって泳いでいる姿は神秘的でさえありました。
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第10回 動物学フォトコンテスト応募作品
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安達悠登さんの作品
「春は魅力がめじろおし」
春休み、実家に帰った時に撮りました。この写真を撮るまで、弘前市で凍った池のカモや羽毛を膨らまして丸くなったスズメなどを撮っていたので梅の花とメジロという華やかな組み合わせを見て、春が来たのだなと感じました。春らしい写真が撮れてよかったです。
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