Zoological Scienceは国際誌として発展し続けています
Zoological Science編集主幹 岡良隆
Zoological Scienceは2000年にJSTAGE上に電子ジャーナルとして掲載されるようになり,PubMed/Medlineデータベースなどにも引用されることによりリンクを通じて世界各国の著者から引用される機会が増え,それとともにImpact Factorも上昇するなど,国際誌として着実な発展を続けてきました.さらに,昨年(2006年)6月に論文の電子投稿・査読システムとして国際標準のScholarOne社のManuscript Central(MC)を導入し,現在では全ての論文の投稿・査読がWeb 上にて行われております.投稿・査読プロセスの電子化を行った事により投稿・査読の利便性とスピードが大幅に向上すると同時に国際化が加速度的に進んでおります.国内外の著者からの論文投稿が現在ではほぼ同数となり,海外の査読者もますます増加し,英語による査読コメントや著者とのやり取りもごく一般的に行われるようになりました.これと同時に,投稿論文の総数も増加し,新規投稿だけで月間平均21編を超えています.その結果,論文のリジェクト率も文末のデータにあるように上昇していますが,目に見えて個々の論文の質も上昇おります.これに伴って,皆様方の論文の引用機会も増加し、結果的にさらにインパクトファクターなどのジャーナルの質向上にもつながるなどの相乗効果が見込まれます。一方で,採択された論文が出版されるまでの期間がやや長くなる傾向が生じておりますので,これに関しては今後早急に対処して参ります.さらに国際化を加速する要素として,本年から,Zoological Scienceを含むジャーナルパッケージUniBio Pressが米国BioOneと国際提携することにより,従来よりもさらに国際的な標準に沿ったプラットフォーム上(BioOne.2)でZoological Scienceの電子ジャーナル閲覧が可能になっております(この経緯の詳細については,生物科学ニュース本年2月号「編集主幹をお引き受けして」の記事をご参照ください).
BioOne.2上のZSのURL http://www.bioone.org/perlserv/?request=get-archive&issn=0289-0003
このように,Zoological Scienceがインターナショナルジャーナルとして発展し続けていることは,文末のデータが如実に示しておりますが,論文を投稿される著者,査読者,読者,そして編集委員,など多くの方々が実感しておられることと思います.これもひとえに動物学会会員の皆さま方のご理解とご支援のおかげです.関係者一同感謝申し上げるとともに,今後さらにZoological Science を発展させていくうえで,皆様方には次のようなお願いをさせていただきたく存じます.
1. 総説も奮ってご投稿ください.現在原著論文の投稿は数多くいただいておりますが,総説の投稿は比較的少なく,総説が掲載されない号もございます.そこで,今後は総説を毎号一編ずつ掲載していきたいと考えております.現在のZoological Scienceは各種の文献データベースから参照され,世界各国で読まれておりますので,良い総説を掲載していただくと,確実に引用数が増えると同時に,Zoological Scienceのステータスも上昇することになり,著者にとってもジャーナルにとってもメリットがあります.なお,総説の投稿をお考えの際には,予め編集主幹までご一報いただけると大変有り難く存じます.また、総説も通常の査読を行わせていただくことをご承知おきください。
2. 自信作の論文をご投稿ください.ご自分の研究分野におけるspecializeしたジャーナルに投稿するよりもZoological Scienceのような総合誌に掲載されることによって国際的な動物科学の幅広い分野にインパクトを与えたいとお考えの原稿があれば,ぜひご投稿ください.毎年数件選考・表彰されるZoological Science Awardは動物学会会員の投稿した原著論文の中から選ばれますが,受賞歴として履歴書にも書いていただくことができます.さらに,受賞者中から特に優れた論文1件には「藤井賞」も与えられます.
3. 論文の査読をお引き受けください.電子投稿・査読システムは上述のように様々な良い結果をもたらしましたが,皮肉なことに,査読依頼を受けた方が査読を断るのもクリック一つで簡単にできるようになった結果,査読を断られる機会が増加しました.このことが投稿から採否決定までの期間を長くしている最大の原因です.査読の依頼を受けるということは,その研究分野において査読者が科学的に高く評価されているのだという認識をぜひお持ちいただきたいと思います.編集委員会をはじめ動物学会全体としても,論文の査読という行為に対する科学的評価を高める努力をしておりますので,査読を依頼された場合は,是非お引き受けください.
◇以下のサイトが投稿口となっております.投稿・査読システムに使いづらい不備な点がありましたら,是非編集局にご意見をお寄せください。編集委員会では常に各種の意見をScholarOne社に寄せてシステムの改善を図っております。
http://mc.manuscriptcentral.com/zs
◇投稿に際しましては,投稿規程をよくお読みください.
Zoological Science 投稿規程および電子投稿に関する情報:
http://wwwsoc.nii.ac.jp/zsj/zool/html/02_magazine/02_index.htm
◇投稿に関するご質問はZoological Science 編集局にお問合せください.
E-mail: zs-office@umin.net(お問い合わせはメールにてお願いいたします)
〒113–0033 東京都文京区本郷2–27–2 東真ビル3F社団法人日本動物学会内
電話及びFAX:03–3814–6216