第2回海洋科学技術情報講演会開催のご案内に関して
このたび国際海洋科学技術協会は、「藻場造成,魚類養殖による水産資源の回復,方策,その後について」をメインテーマに、第2回海洋科学技術情報講演会を開催することになりました。当協会はこれまで調査研究や国際会議の開催、学会支援を主とした活動を行ってきましたが、今回から海洋に関連する科学技術情報の発信を目的に講演会を企画致しました。
多くの方々のご聴講,ご参加をお待ち申し上げます。
1.概要
日時:2022年9月2日(金)
開催方式:オンライン(ZOOM)開催
参加費:一般5,000円,学生1,000円
ご案内:参加申込ならびに参加費のお振り込みを確認出来た方にZOOMのURL,ID,パスワードを事務局よりご連絡します。
2.参加申し込み
下記事務局に、ご所属、住所、電話番号、メールアドレスをご連絡、お申し込み下さい。
3.参加費等の支払い
講演会参加費は、下記銀行口座へのお振込でお願いいたします。
銀行名:三菱UFJ銀行 虎ノ門中央支店
口座情報:普通預金口座5833024 口座名:一般社団法人国際海洋科学技術協会
4.国際海洋科学技術協会事務局(参加申込・お問い合わせ)
一般社団法人国際海洋科学技術協会 事務局 猪口茂樹
〒107-0062 東京都港区南青山1-11-30 パレ南青山
TEL:03-3405-6831 E-mail:s.inokuchi@k8.dion.ne.jp
5.趣旨
長年,海の豊かさが失われてきていることが話題となっているが,藻場造成から生物生息場となる海の森化を検討する課題が紹介される。その中で,現在国内各地で建設される洋上風力発電システムの足下の大水深域の藻場造成,生物生息域の新たな開発が紹介される。
波浪エネルギーを受け続ける護岸構造物に吸収装置を設置する研究はこれまでに数多く行われている。今回は波浪ネルギー吸収型消波装置を魚類養殖施設に取り込むことにより,港湾の効率的な利用,水産資源の確保について紹介される。
6.プログラム
15:00~15:05 開会挨拶 国際海洋科学技術協会 会長 増田光一
15:05~15:45 リーフボウル型による藻場造成と大水深藻場への挑戦
海の森づくり推進協会会長/日本大学名誉教授 堀田健治
磯やけと言われてきた海藻の減少も、このところの温暖化に加え、海の貧栄養化も指摘されるなど、海の豊かさも失われようとしている。これ等、水温や栄養塩その他光環境など大型藻類の生育環境に問題が見られないにもかかわらず減少していっている現象も指摘され、依然解明の途上にある。
本講演ではこれら藻類減少について述べる共に、特に海底の砂地に開発したリーフボール型藻場造成構造物を設置することにより、九州大村湾、壱岐で砂地を海藻により海の森に変える試みについて紹介し、また、これを用いた洋上風力発電の足元など大水深域での藻場造成技術の可能性について述べるものである。
15:45~16:00 質疑
16:00~16:40 振動水柱型波浪エネルギー吸収装置の開発と魚類養殖への適用
香川大学 創造工学部 教授・学部長 末永慶寛
波浪エネルギー吸収装置の代表的なものとしては,振動水柱の運動を空気エネルギーに変換する方法,浮体運動を油圧エネルギーに変換する方法等が挙げられる.振動水柱型波浪エネルギー吸収装置は,波浪エネルギー吸収装置の中で吸収効率が高いものの一つであり,理論的な研究が進められている.これまで筆者らは,振動水柱の持つ固有周期の存在を明確にし,波浪エネルギー吸収効率を検証しているが,浮体構造物の動揺抑制機能を魚類養殖施設へ適用し,その実用化について検討された例は世界的に見ても極めて少ないまた,振動水柱を護岸施設や消波施設等へ適用するまでには至っていないのも現状である.
本講演では,機械装置等を使用することなく,振動水柱の運動を空気エネルギーに変換する方法を採用し,防波堤,消波施設内に格納する方式による波浪エネルギー吸収型消波装置の開発と本装置の魚類養殖施設に適用した場合の水産資源への影響について紹介する.
16:40~17:00 質疑
17:00~17:05 閉会挨拶