生物科学学会連合から報道機関関係者の方々へのお願いについて

日本動物学会会員各位

生物科学学会連合から下記メールが届きましたのでお知らせいたします。
日本動物学会事務局

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この度、日本のメディアが論文をリンクしないからAltmetricスコア上がっていないと思われるという問題提起を分子生物学会から受けました。運営委員会で検討し、下記の書類を主要メディアに流しますが、各加盟団体の先生方には、各学会の会員にも流していただき、各会員が成果をプレスリリースする際には、メディアに引用元の論文を明記していただけるよう、強く要望していただきたいと思います。
「日本の科学力」が正当に評価を受けるためにも、とても重要な点かと思いますので、何卒ご協力をいただければ幸いです。

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2023年2月9日
生物科学学会連合から報道機関関係者の方々へのお願い
生物科学学会連合 代表 東原 和成

日頃、新聞、雑誌、テレビ、ウェブ配信など、様々なメディアで科学研究関連のニュースを取り上げていただきありがとうございます。科学研究の成果は、通常、原著論文という形で専門雑誌に発表されますが、その内容をわかりやすく一般の方々に伝えることも、非常に重要な研究活動の一つです。

ここで、研究者のプレスリリースをメディアで取り上げていただくにあたり、お願いしたいことがあります。それは、科学研究に関するあらゆる報道で、原典の論文を引用していただくことです。原典を参照することによって、読者や聞き手は研究の詳細を知り、結果の背景を正確に理解することができます。誤った解釈がいたずらに拡がっていく危険性を防ぐこともできます。

特にお願いしたいのが、ウェブサイト版の記事に原典へのリンク(doiやPubmed IDなどの固有インデックス)を付けていただくことです。多くの読者は実際に原典を参照することはないかもしれませんが、原典へのリンクがあることで正確性や透明性が高まり、報道の影響力も強くなることでしょう。また、近年は学術論文を評価する上で、注目度や社会的影響を加味したオルトメトリクス(altmetrics)という指標も用いられるようになってきており、報道に原典へのリンクが付くことで、国際社会における我が国の研究の認知度が大きく向上する効果も期待できます。

研究者が情報発信できる手段は限られており、一般の人々が最新の研究成果にアクセスするためには、報道関係者の方々の力が欠かせません。日本の研究をより発展させるためにも、報道における原典の引用に、ぜひご協力をお願いします。

生物科学学会連合 加盟34学協会
個体群生態学会,染色体学会,日本味と匂学会,日本遺伝学会,日本宇宙生物科学会,日本解剖学会,日本細胞生物学会,日本時間生物学会,日本実験動物学会,日本植物学会,日本植物形態学会,日本植物生理学会,日本進化学会,日本神経化学会,日本神経科学学会,日本人類学会,日本生化学会,日本生態学会,日本生物教育学会,日本生物物理学会,日本生理学会,日本組織細胞化学会,日本蛋白質科学会,日本動物学会,日本農芸化学会,日本バイオインフォマティクス学会,日本発生生物学会,日本比較生理生化学会,日本比較内分泌学会,日本微生物生態学会,日本分子生物学会,日本分類学会連合,日本免疫学会,日本薬理学会(五十音順)

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