日時:9月16日(水)14:00-17:00 場所:静岡コンベンションアーツ グランシップ10階会議室 出席者:19名が出席(欠席1名)
大島庶務理事より、出席者19名で定足数を満たしており、定款27条2項の規定により理事会が成立していることが報告された。佐藤会長により開会宣言と開会の挨拶が行なわれた。佐藤会長が議長を務め、議事録署名人として大島庶務幹事、上村会計幹事が推薦され了承された。
I.報告事項
1.会長報告 佐藤会長より第80回大会準備委員会に謝意が表明された。続いて(1)静岡県庁の記者クラブで記者会見を行ったこと、(2)学術会議・進化学会・動物学会共催シンポジウムならびに国際甲殻類学会にそれぞれ10万円、3万円寄付したこと、(3)筑波大学で開催された国際生物学オリンピックに学会全体で100万円を寄付、個人ベースでも寄付がなされたこと、今回の学会総会では生物学オリンピックへの協力者を壇上に迎えて謝意を表明したいこと、(4)生物科学ニュースを廃止すること、(5)生物科学学会連合、理数系学会教育問題連絡会、分類学会連合への出席者を検討する必要があること等が報告された。
2.庶務幹事報告 大島庶務幹事より、ZS編集を担当されてきた菊江さん、事務局で会計を担当された東さんが3月で退職されたこと、今年度の入会者は237人であることが報告された。
3.会計幹事報告 上村会計幹事より、会費未納者が245人であること、大会で発表する学生らへの参加支援策として2000円のキャッシュバックをすること、カードでの会費決済システムが暮にスタートすることが報告された。
4.Zoological Science編集主幹報告 岡主幹より配布資料に基づき、Zoological Scienceの出版が安定した状況にあることが報告された。投稿論文の採否の最終決定まで2ヶ月をきっていること、新規投稿数は月平均25編であること、2010年の第1号は特集号になること、10月号から毎月1日の発行が可能になったこと、掲載料を2万円もらうことになってからも投稿数は減少していないこと等が示された。さらに編集主幹が来年度から倉谷会員に交代すること、ZSのJ-STAGE上コンテンツの引き下げも合わせ報告された。
5.図書委員報告 小泉委員に代わって大島庶務幹事から、学会賞のアブストラクトをまとめた「日本動物学会賞の軌跡」を電子媒体で刊行する作業を進めていることが報告され、連絡先が不明な過去の受賞者についての情報提供の依頼がなされた。
6.広報委員報告 植木広報担当理事より(1)生物科学ニュースは動物学会長・植物学会長の相談を踏まえ、本学会は12月で撤退すること、(2)トッピックス記事を募集するが、まずZS Award受賞論文の日本人著者にお願いすること、(3)今年度8月までに行った広報活動内容、(4)今後の会員への情報発信としてダイレクトメール、毎月のメールマガジン配信(公募情報、関連学会情報、書評など)、冊子体(季刊誌;議事録、各賞、コラム・トッピックス記事、書評など)の配布を考えていることが報告された。また、生物科学ニュース編集に長らく関わってこられた今泉さんの慰労会を行う予定であることが紹介された。さらにHPの支部活動部分を目立つようにしてほしいとの要望があり、検討することになった。
7.理数系学会教育問題連絡会出席報告 浅見理事より、今年度の第2回理数系学会教育問題連絡会に出席したが、この連絡会は初等・中等教育の情報交換を中心に年3回開催されるもので、生物科学学会連合や分類学会連合とは性格が異なること、したがって動物学会としては、その点を踏まえた適切な対応が必要であるとの報告がなされた。
8.静岡大会について 田中大会準備委員長より、演題登録数573、演題なし登録数320であり、多くの当日参加も見込めること、企画展示ではスタンプラリーを実施し籤引きで書籍が当たること、シンポジウム13(本部企画含む)、高校生ポスター参加25、動物学ひろばの開催等が報告された。
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9.平成22年度大会(関東支部) 岡理事会オブザーバーより、平成22年9月23日(木)〜25日(土)に東京大学駒場キャンパスにおいて実施予定であり、一般発表は全て口演とすること、大会費の歳入・出は学会事務局に任せること等が資料に基づき報告された。
10. 平成23年度大会(北海道支部) 山下北海道支部長から平成23年9月20日(火)〜22日(木)に旭川市で実施し、23日(金)に市民向けの動物学ひろば等を行うこと、一般発表は全てポスターとすること、準備委員長は高橋孝行評議員とし、北大理学部生物系のスタッフを中心に旭川大、旭川教育大のスタッフが協力すること等が報告された。
11. 平成24年度大会(近畿支部) 尾崎支部長より、24年度大会は大阪大学の西田宏記会員を中心として準備を進めることが報告された。
12. その他 石黒東北支部長より学会本部の支援を得て8月2日に開催した「親子で楽しむ動物学」に約80名の参加があったことが報告された。
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II.審議事項
第1号議案 平成22年度学会賞等選考委員選出 評議員による投票の結果、平成22年度学会賞等選考委員を以下の通り決定した。 生理:寺北会員 発生:田村会員 形態・細胞:真行寺会員 内分泌:筒井会員 生化・分子生物:七田会員 形態・行動:窪川会員 分類・系統:小泉会員 なお、委員長は委員間で決めることになった。
第2号議案 平成21年度中間決算報告 上村会計幹事より、本年6月30日までの決算報告がなされた。会費の未納がかなりの額に達していること、ZS印刷出版費が低く抑えられていること、等が説明され、中間決算報告は承認された。
第3号議案 平成22年度事業計画について 大島庶務理事より以下の平成22年度事業計画案が説明された。 1.学術集会の開催 1) 第81回学会大会 2.全国7支部による支部大会およびシンポジウムの開催 3.学会誌の刊行およびデータベース構築など 1) Zoological Science 第27 巻 2) Webによるニュースの発行と広報活動の促進 3) UniBio Pressからの販売促進 4) データベース構築(ZS過去分) 4.動物学研究業績の表彰と研究の奨励 1) 日本動物学会賞・奨励賞 2) Zoological Science Award(藤井賞) 3) 日本動物学会女性研究者奨励OM賞 4) 成茂動物科学基金奨励賞 5) 若手研究者国際会議出席補助金(江上基金・安増基金・川口基金) など 5.生物科学学会連合の事業推進 6.動物学の普及活動 1) 国際生物学オリンピック、国際生物学賞支援等 事業計画は原案どおり承認された。
第4号議案 学生会費等の値下げについて 学生会費7300円を3000円に、中高教員会費4300円を2000円に値下げすることが承認された。ZS冊子体は送付せず、電子ジャーナル閲覧とする。70歳以上で無職の高齢会員会費(現在5300円)を無料にすることも議論されたが、今回は見送られた。
第5号議案 平成22年度予算案について 上村会計幹事より平成22年度予算案が示された。学生会費、中高教員会費値下げを見込んで現時点での予算を立てたが、来年度になってJSPS学術誌刊行補助金収入(現在の案では0円)、その他が確定してから補正予算を組むことを前提に、予算案は承認された。
第6号議案 成茂動物科学基金奨励賞の創設ついて 佐藤会長より、経緯説明とともに成茂動物科学基金奨励賞の創設が提案され、承認された。選考の方法は次回理事会で決める。
第7号議案 会長選挙管理規程 前回理事会の意見を踏まえた修正案が示され、議論した。特に、候補者が作成する自己紹介文に、会長に就任した場合の学会運営に対する抱負を記載するかどうかについて意見が交わされた。次回理事会で結論を出すことになった。
第8号議案 学会賞等の応募について 武田学会賞等選考委員長から、学会賞等への応募を増やす方策について、選考委員から出た意見や論点が示された。奨励賞は自薦を積極的に受け付ける、対象者について、「若手研究者(年齢および身分を問わない)」と明記して、ポスドクや任期付き助教も対象とする、一度応募したら3年間有効とする等のキャリーオーバーを認めること等が議論された。新選考委員会で具体的に検討する。
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第9号議案 その他 (1) 江上賞、川口賞の新設について 佐藤会長より、故江上・川口両先生の業績に近い会員を対象とした江上賞・川口賞を新設することが提案された。詳細(案)は次回理事会までに佐藤会長よりメールにて提示される。 (2) 支部会費の残金について 上村会計幹事より、平成20年度決算時における支部の残金は、会計上、一旦本部会計に組み込みたい旨の要望が出された。残金の額は記録にとどめ、5年間はこの範囲で使用可能とする、という案が会長より出されたが、メール会議で最終決定することになった。 定款30条の規定により,議長及び議事録署名人により以上の議事を認め署名する。 平成21年9月16日 議長 佐藤 矩行 議事録署名人 大島 範子 議事録署名人 上村 慎治
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