2010年度第2回理事会議事録

日時:平成22年3月20日(土)13:40-16:40
場所:東京国際フォ−ラムG棟410号室
出席:理事20 名(委任状含む)

大島庶務理事より、出席者20名(内、委任状1)で定足数を満たしていることが報告され、佐藤会長により開会宣言が行なわれた。佐藤会長が議長を務め、議事録署名人として大島庶務幹事、上村会計幹事が推薦され了承された。

I.報告事項
 
1.会長報告
佐藤会長から以下の報告がなされた。(1)昨年度は学生会費等の22年度からの値下げを決定し、21年度大会参加の学生会員へは参加費の一部をキャッシュバックするなど、学生会員の活動を補助する方向を目指した。デジタル化時代に対応して(2)生物科学ニュース発行は昨年度で廃止することを決めたが、これは支出削減に繋がる。(3)ZSの編集主幹を含む編集体制が変わったため、ZSの発刊を含めた学会の会計健全化に関する諸問題は次期会長の判断に委ねることとしたい。(4)今年度から公益社団化の議論を始めたい。(5)成茂動物科学奨励賞の選考が始まるが、加えて新しい賞の創設も検討していただきたい。
2.庶務報告
大島庶務幹事から、今年度の会長選挙の大まかな日程(7月下旬に開票を目指す)が示された。被選挙者数の確定時期を従来の4月末日から6月末日(会員数のピーク時)に変更すること、会長候補者を決定する次回理事会を6月5日(土)に行うことが合わせ了承された。
3. 会計報告
上村会計幹事から、1月にOM様から寄付金の振込があったことが報告された。
4. Zoological Science編集主幹報告
倉谷編集主幹より資料に基づき、国際化に向けてのZSの編集体制の変更(Reviewing Editorへの外人の登用等)が説明された。また、コピー エディターが変わったこと、紙媒体投稿を不可とする方向に移行予定であること、ZS裏表紙にZSの来歴の記載を加えたこと等が報告された。
5.広報委員会報告
植木広報委員長より資料に基づき、(1)廃止となった生物科学ニュースの歴史とこれまでの担当者一覧(70名)、(2)昨年度ならびに本年度の活動について、(3)会員からの活動情報(新聞記事・雑誌記事)の募集ならびに書評の募集(メールマガジンで募集して、トピックス欄に掲載)について、報告があった。
6. 男女共同参画担当理事報告
大島男女共同参画担当理事より、学会大会初日の関連集会枠で、動物学会女性研究者懇談会10周年記念パーティを開催予定であるとの報告がなされ、理事各位には発起人としてご協力を賜りたい旨のお願いがあった。
7.第81回日本動物学会大会について
筒井関東支部長より資料に基づき、東京大学駒場キャンパスで開催される第81回日本動物学会大会(9月23日〜25日)の大会日程や、一般発表は口演のみとすること等が報告された。佐藤会長から、昨年同様、若手会員に本部企画シンポジウムを担当してもらうこととし、今年度は「生理・行動」に関する内容としたいとの説明があった。また永井事務局長から、本大会の経理は本部で担当することが報告された。
8. 第82回旭川、第83回大阪大会について
山下北海道支部長から、第82回大会(2011年9月20日〜22日)は旭川市の神楽地区で開催予定であり、北大の高橋孝行会員を準備委員長として現在検討中であることが報告された。また尾崎近畿支部長から、第83回大会は大阪大学(豊中地区)にて開催予定で、西田会員が中心になり準備委員会を立ち上げる予定であることが報告された。
9. 第84回学会大会開催地について
佐藤会長から、2013年の大会は中国四国支部の担当であることが報告された。
10. その他
江上基金による若手研究者国際会議出席補助金授与者:筒井動物学会賞等選考委員長から以下の2名に授与を決定したことが報告された。
橋本祥子会員(基礎生物学研究所);広瀬雅人会員(北海道大学)
永井事務局長より:ZSがUniBio Pressに参加して6年になるが、BioOneでのZSのパフォーマンは良好であり、次回理事会において返還金を含めての具体的な説明をする由の報告がなされた。

II.審議事項
 
第1号議案 会長選挙管理規程について
田村将来計画担当理事から、継続審議となっていた会長選挙管理規程案が説明された。一部文言修正の上、承認された。
第2号議案 次期動物学会長選挙管理員会委員長選出
3支部から推薦された3名の候補者について出席理事で投票を行った結果、兵藤晋会員(関東支部)が選挙管理委員長として選出された。
第3号議案 電子投票システムについて
永井事務局長より、今年度から採用する電子投票システムの概要が説明され、経費面も含めて了承された。なお、筒井関東支部長から、電子投票システム構築のために関東支部として30万円の寄付をすることを支部総会で決定した、との申し出があった。
第4号議案 (社)日本動物学会における成茂動物科学奨励賞選考規程について
(株) ナリシゲのご厚意により本年度から開設される成茂動物科学奨励賞の選考規程について会長から説明があり、一部文言を修正の上、選考規程案が承認された。4月になったら公募を開始する。
第5号議案 江上賞、川口賞の創設について
佐藤会長から、江上賞を単独で設けることはせず、「(社)日本動物学会奨励賞・江上賞」とする案が提起され、支持する意見が複数の理事から表明された。賞の副賞を江上基金から出すことが出来るかどうかを永井事務局長に検討してもらい、次回理事会で再審議する。また、「(社)日本動物学会川口賞」を創設すること、ならびに選考規定が会長から提案されたが、授賞候補者を公募するかどうかを含めての細部の検討を、引き続き次回理事会で行うことになった。なお、両基金による若手研究者の海外渡航費補助は従来どおり行われることが確認された。
第6号議案 支部会費について
佐藤会長より以下の提案があった。(1)2009年度までの各支部の残額は2010〜2012年度までの3年間は支部に預けるが、2012年12月末日をもって残額は本部に戻すこととする。(2)2010年度からの支部会費は年単位の会計とし、各年度の残額は年度末(12月末日)に本部に戻す。(3)支部で特別に大きな支出がある場合は本部に申し出てもらい、理事会で承認を得た上で本部がサポートする。
提案どおり承認された。
第7号議案 生物科学学会連合、自然史学会連合、理数系学会教育連絡会への代表について
生物科学学会連合、自然史学会連合、理数系学会教育連絡会への本会代表は、それぞれ武田理事、中村理事、稲葉理事が務めることになった。
第8号議案 公益社団化および公益社団化をにらんだ事務局体制について
佐藤会長から、一般社団でいくのか、公益社団化するのか、できるだけ早急に決定する必要があること、もし公益社団化するのであれば、公益社団にあるべき事務局体制が必要であるとの説明があった。本会も本年度、事務局員を2人体制とするが、さらに資料を集めて次回理事会で具体的な検討を開始することになった。
第9号議案 その他
学会賞公募について:今年度の募集から、別刷についてはPDFでの受付を開始し、応募者の責任でメールへの添付も認めているが、さらに、キャリーオーバーについて検討した。その結果、応募は3年間有効とすることになった。すなわち、今回、選からもれた候補者の推薦者にコンタクトして、次年度(ならびに次々年度)も候補者として残すことを伝え、必要に応じてデータをアップデートしてもらう。
「動物学教育賞」の創設について:将来計画担当理事を代表して高橋理事から、動物学の教育、普及に大きな功績を上げた個人(会員/非会員・国内外・研究活動の有無を問わない)を顕彰するための「動物学教育賞」の創設が提案された。次回理事会にて継続審議することになった。
 
                                         以上
 
定款30条の規定により,議長及び議事録署名人により以上の議事を認め署名する。

平成22年3月20日
議長     佐藤 矩行
議事録署名人 大島 範子
議事録署名人 上村 慎治

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