2010年度(平成22年度)第4回理事会議事録
 
日時:9月22日(水)13:00-17:00
場所:駒場ファカルティハウス
出席者:17名(欠席3名)

 大島庶務理事より、出席者17名で定足数を満たしており、定款27条2項の規定により理事会が成立していることが報告された。佐藤会長により開会宣言と開会の挨拶が行なわれた。佐藤会長が議長を務め、議事録署名人として大島庶務幹事、上村会計幹事が推薦され了承された。
報告事項
1. 会長報告(佐藤会長)
 第82回大会準備委員会に謝意が表明された。続いて、22日午前中に東京大学本郷キャンパスで記者会見を行ったこと、成茂動物科学振興賞への応募が多数あり、審査(審査委員は会長、副会長、伊藤悦朗会員、西川輝昭会員)の結果、団まりな会員を推薦することに決定したこと等が報告された。

2. 庶務報告(大島庶務幹事)
 前回の理事会(6月)以降の新入会員341人の一覧が示され、全員の入会が了承された。学生会費値下げの効果か、今年度は例年より100名程度入会者数が多いことが報告された。また、男女共同参画・女性研究者懇談会10周年記念集会への参加呼びかけがなされた。

3. 会計報告(上村会計幹事)
 会費納入率が悪いことが報告され、さらに給与規則と退職金給与規則を本理事会で決めてほしいとの要望があった。

4. ZS編集主幹報告(倉谷主幹;オブザーバー)
 Zoological Scienceの表紙のデザインが新しくなること、IFの低下には種々の対策を講じて、じっくりと対応していく予定であることが報告された。

5.広報委員会報告(植木理事)
 HPを中心とした現在の活動状況ならびに英語版作成を検討中であることが報告された。

6.東京大会について(岡大会準備委員長)
 午前中の記者会見には主要新聞の記者が集まったこと、演題登録数593、シンポジウム12(本部企画含む)、関連集会6、高校生ポスター31、動物学ひろば15であり、1200名を越える参加者(当日参加を含む)が見込まれること、本大会では会計の一元化をはかり、大会会計は本部担当としたこと等が報告された。

7.その他
1)近畿支部より2012年度大会は西田会員を準備委員長として大阪大学豊中キャンパスで開催予定であること、中・四国支部より2013年度大会は岡山で開催すること、がそれぞれ報告された。
2)理数系学会教育問題連絡会担当の稲葉理事より、連絡会として、2015年度を目処に導入が検討されているデジタル教科書やデジタル教材に対する要望書をまとめる方向で作業が進んでいるが、その要望書の末尾に、動物学会による「追記」を加えてはどうかとの提案がなされ、文章の具体案はメールで検討することになった。
3)生物科学学会連合担当の武田理事より、現在の宮島代表の任期は今期限りであり、次期代表を推薦する必要があること等が報告された。
審議事項
第1号議案 平成23-24年度 理事・監事の承認
 定款16条に基づき、長濱次期会長より平成23-24年度の理事・監事について以下の提案があり、審議の結果、原案通り承認された。
第2号議案 平成22年度中間決算報告
 上村会計幹事より、本年6月30日までの決算報告がなされ、審議の結果、中間決算報告は承認された。

第3号議案 平成23年度事業計画案について
 大島庶務幹事より以下の平成23年度事業計画案が説明され、審議の結果、事業計画は原案どおり承認された。

1.学術集会の開催
 1) 第82回学会大会
2.全国7支部による支部大会およびシンポジウムの開催
3.学会誌の刊行およびデータベース構築など
 1) Zoological Science 第28巻
 2) Webによるニュースの発行と広報活動の促進
 3) UniBio Pressからの販売促進
 4) データベース構築
4.動物学研究業績の表彰と研究の奨励
 1) 日本動物学会賞・奨励賞
 2) Zoological Science Award(藤井賞)
 3) 日本動物学会女性研究者奨励OM賞
4) 成茂動物科学振興賞
 5) 江上賞・川口賞(若手研究者国際会議出席補助金)
 6)動物学教育賞
5.生物科学学会連合の事業推進
6.動物学の普及活動
 1) 国際生物学オリンピック支援
 2)国際生物学賞支援
7.公益法人化

第4号議案 平成23年度予算案について
 上村会計幹事より平成23年度予算案が示された。来年度になってJSPS学術誌刊行補助金収入(現在の案では0円)等が確定してから補正予算を組むことや、今後は可能な範囲で退職給与積立を行いたいこと等が説明され、審議の結果、予算案は承認された。

第5号議案 賞の創設ついて
 23年度から「動物学教育賞」を創設し、賞規定は新体制での次回理事会で制定することとした。規定が決まり次第、実行に移す。実務的な担当者は浅見理事とする。
 同じく23年度から、これまで若手研究者国際会議出席補助金として運用してきた江上基金・川口基金を、それぞれ江上賞(若手研究者国際会議出席補助金)・川口賞(若手研究者国際会議出席補助金)とすることが承認された。
第6号議案 動物学会の各賞規定改正について
 賞に関する規定の改正案が検討された。「江上信雄基金による助成事業についての規定」ならびに「日本動物学会女性研究者奨励OM賞選考規定」については原案どおり承認されたが、「川口四郎基金による助成事業についての規定」に関しては、本規定により基金の使途が若手研究者国際会議出席補助金に限定されることになるため、結論を持ち越すこととした。

第7号議案 動物学会諸規則の制定について
 本学会の「職員給与規則」「職員退職給与規則」「就業規則」「事務処理規則」の4規則が、審議の結果、承認された。

第8号議案 公益社団化への取組みについて
 佐藤会長から、資料に基づき、これまでの学会運営への反省点と今後の運営に対する希望が述べられた。その上で、今後の動物学会が公益社団化の方向を選択することのメリットおよび課題が説明され、さらに、23年度末には申請書類提出の予定で検討してはどうか、公益社団化の機会に本会の定款を見直してはどうか、等の見解が示された。議論の結果、本理事会としては、動物学会が公益法人に向って進むことを強く希望する、という結論を得た。

定款30条の規定により,議長及び議事録署名人により以上の議事を認め署名する。
平成22年9月22日     
議長     佐藤 矩行
議事録署名人 大島 範子
議事録署名人 上村 慎治


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