2008年度第2回理事会議事録

日時:3月15日(土)14:00-16:00
場所:社団法人日本動物学会本部
出席者:18名(委任状を含む)

大島庶務理事より、出席者18名で定足数を満たしており、定款27条2項の規定により理事会が成立していることが報告され、佐藤会長により開会宣言が行なわれた。佐藤会長が議長を務め、議事録署名人として大島庶務幹事、稲葉会計幹事が推薦され了承された。

報告事項

1. 会長報告
佐藤会長より、昨年度、平成21年度からの評議員会の廃止決定や「21世紀の動物科学」出版にご協力いただいたことに感謝の意が表された。今年度は動物学会の近未来的ビジョンを考えていきたいとの報告がなされた。


2. 庶務報告
大島庶務幹事より、会長選挙の手順として、選挙名簿を4月30日付けの会員登録者とし、次回(6月7日)の理事会で選挙管理委員長を、評議員会で候補者を選出、6月23日〜7月7日(消印有効)投票、7月10日前後に開票の予定で進めたいとの報告がなされた。
さらに、2008年の九州大会において、昨年度の弘前大会総会で承認された5名の名誉会員の方々に1人20分程度で講演をしていただく計画が、動物学研究推進担当理事を中心に進められていることが報告された。


3. 会計報告
稲葉会計幹事より、OMさんから2008年度OM賞の助成金の入金があったこと、3月1日にZoological Scienceの組版・印刷・製本・電子ジャーナル版作成費用の入札が行なわれ、レタープレス株式会社が落札したことが報告された。


4. 第79回大会(九州支部)報告
藤九州支部長より、動物学会第79回大会案内が生物科学ニュース3月号に掲載されていること、9月5日(金)〜7日(日)と例年より1週間程度早めの開催であることに注意してほしいとの報告がなされた


5. 第80回大会(中部支部)報告
笹山中部支部長より、2009年9月17日(木)〜19日(土)にグランシップ(東静岡駅)において実施予定であり、今後詳細を詰めるとの報告がなされた。


6. 委員会報告
1)ZS編集委員会
岡主幹(委任状出席)に代わって大島庶務幹事が、Short Communication が廃止されること(ZSの25巻1号の改訂版Instructions for Authors で明記)、ならびに「ZSの特集号に関する内規(資料配付)」に従い、今後、1年に1回を超えない頻度で特集号が出されることを報告した。詳細は次回理事会で報告される予定。


2)広報委員会
吉田理事より配布資料に基づき、植物学会が、動物学会との間で確認していた2009年度からの生物科学ニュースの冊子体廃止の方向を翻意したため、動物学会としてはZ版の掲載記事は最小限にとどめ、冊子体の発行部数も減らす試みをすること、Web管理外注業者ダイナックスに依頼しホームページの移行作業を行なっており、サーバの移管にともなう独自ドメインの使用を予定していること、支部ホームページのフォーマット体裁統一を図ること等が、報告了承された。


3)渉外担当
阿形渉外担当理事から、生物科学連合(生科連)の代表が来年度、動物学会の浅島氏から生化学会の宮島篤氏に交代すること、生科連運営費の加盟学会分担金が2万円から3万円に値上げされ、これに伴いホ−ムペ−ジも今後充実する予定であること、ダーウィン生誕200年であり国際生物学オリンピック日本開催の2009年を「生物学年」と位置付けて、生科連加盟学会が「生物学」をアピールしていく予定であること、等が報告された。また、本学会でも、「学会大会での機器展示とその運営」に関するノウハウをデータベース化して引継いでいく必要性が指摘された。


6. UniBioからの報告
永井事務局長より配布資料に基づき、2008年度のUniBio講読機関(国内)・BioOne2の講読機関、UniBio 6誌の2007年度DL件数月別推移、ならびにUniBio 6誌への対価配分試算が示され、本年5月末までにZSにはおよそ200万円の対価が還元される見込みであるとの報告がなされた。

 
 
審議事項

第1号議案 国際生物学オリンピック等への寄付について
日本動物学会は国際生物学オリンピック委員会に100万円、国際生物学賞委員会に20万円の寄付をすること、また残金は「21世紀の動物科学」の執筆者に対する謝礼(会員外執筆者3万円、会員執筆者2万円)の一部に充て、謝礼金の不足分は江上基金より充当することを決定した。


第2号議案 第81回大会(2010年)について
2010年の第81回大会は関東支部の担当であることが了承された。吉村関東支部委員長から、現時点では東京大学理学部動物学教室で受け入れる方向で調整が進んでいるとの報告がなされた。


第3号議案 「臨時将来計画検討委員会」設置について
佐藤会長から、本学会が公益法人化にどのように対応するのかも含めた学会の将来構想を具体的に検討するために、支部長(7名)に本部役員(4名)を加えたメンバーによる「臨時将来計画検討委員会」を設置し、9月の総会まで1〜2回開催したいとの提案がなされ、了承された。委員会はオープンであり、他の理事の参加も可能とした。


第4号議案 ZS編集体制について
佐藤会長から、Zoological ScienceのEditorial Boardにアジアの研究者を積極的に登用するなど、本学会の国際化に向けての検討がぜひとも必要であるが、今後
「臨時将来計画検討委員会」で議論を深めていきたいとの発言があった。


第5号議案 会費値下げの可能性について
現状の一般会費(支部会費込み11,800円)値下げについて意見交換を行なった。この問題も「臨時将来計画検討委員会」で合わせて議論することになった。学生会費(支部会費込み7,300円)については、値下げすべきであるとの意見が多かった。


第6号議案 OM賞のあり方について
佐藤会長から、動物学会女性研究者奨励OM賞の受賞対象者を、動物学会会員だけではなく、「生き物」について研究している女性研究者全体に広げることが提案され、了承された。賞選考委員会(窪川委員長)で具体的に検討してもらうことになった。
なお、動物学会の裾野を広げるために、生物教育に貢献している先生、あるいはグループを顕彰する「教育功労賞」(理事会・評議員会への推薦で決める)のようなものを設けてはどうかという提案が出席理事からなされ、検討されることになった。


第7号議案 国際動物学会議について
佐藤会長から4年毎に開催される「国際動物学会議」の経緯が紹介された。本学会の国際化を視野に入れて、本年8月(26-29日)にパリで開催される国際動物学会議にも星会員、浅島会員が参加の予定であることが報告された。


第8号議案 その他(動物学会刊行雑誌データベースについて)
永井事務局長から、動物学会刊行雑誌のデータベース化促進のために、今後も継続して学術振興会の学術データベース補助金に応募することが提案され、了承された。金額は年間100万円以内(入札の必要なし)とする。

 
                                   以上
 
定款30条の規定により,議長及び議事録署名人により以上の議事を認め署名する。


                         平成20年3月15日
                         議長     佐藤 矩行
                         議事録署名人 大島 範子
                         議事録署名人 稲葉 一男


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