2008年度第3回評議員会議事録

日時 平成20年9月4日(木)15:30〜17:00
場所 福岡大学 文系センター棟第1会議室

大島庶務理事より、評議員全員出席(委任状を含む)で定足数を満たしており、定款28条2項の規定により評議員会が成立していることが報告された。佐藤会長により開会宣言と開会の挨拶が行なわれた。藤義博評議員が議長を務め、議事録署名人として大島庶務幹事、稲葉会計幹事が推薦され了承された。

I.報告事項

1.会長報告
福岡大学ならびに九州支部の大会準備委員の方々に対して、佐藤会長より謝辞が述べられた。続いて、本年8月末にパリで開催された国際動物学会議において2016年は日本で開催することを表明したこと、2012年にはイスラエルで開催されるので興味ある会員には参加してほしいこと、わが国における臨海実験所の体制整備と海洋生物学の推進に関して、動物学会として声明を出す予定であること、等が報告された。

2.庶務幹事報告
大島庶務幹事より、今年度行われた会長選挙においては反省点が多々あり、特に選挙管理委員会規定の整備を急ぎたいこと、今年度206人の新入会があったが、それを若干上回る退会があり、現在の会員数は2358人(内、一般会員約1700人程度)であること、本大会でZSの冊子体発行に関するアンケート調査を行うことが報告された。
なお、名誉会員の選挙権、被選挙権の有無についても明確にしてほしい、との要望が出された。

3.委員会報告

・Zoological Science編集主幹
岡編集主幹より、2008年度のZS刊行状況、各巻の頁数や掲載論文数、掲載原著論文の分野別内訳、国別投稿数・採択数、10号は特集号であること、投稿数は23.6/月のペースであること、投稿論文の採否決定までの日数が2ヵ月、採択決定から印刷まではほぼ3ヵ月であること、貢献度の高いreviewerを総会で紹介し、査読状況をPDFファイルでお渡しすること、等が報告された。さらにトムソンロイターに依頼したZoological Scienceの25年間のデータ分析結果について、掲示と資料配布を行うことも併せ報告された。

・男女共同参画委員会
尾崎男女共同参画委員長より、支部推薦の委員も含めて現在16名の委員で活動を行い、動物学会女性研究者懇談会の企画と活動、大会期間中の求人・求職パネルの設置、男女共同参画学協会連絡会における活動をおこなっていること、等が報告された。

・広報委員会
吉田広報委員長より、ホームページ更新について、本部分の作業が終了し、現在、支部分の作業を進めていること、来年度から生物科学ニュースが電子版のみになる予定であり、各支部からも広報委員1名に参加願ってHPの更新に協力してもらう予定であること、が報告された。

・動物学研究推進担当理事
福岡大会での3つの本部企画シンポジウムについて説明がなされた。

4.平成20年度第79回大会報告
横張大会準備委員長から、事前参加申し込み数が843人、発表588演題であること、高校生ポスター、ナショナルバイオリソースプロジェクト展示、公開シンポジウム準備に力を注いできたこと、等が報告された。

5.平成21年度第80回大会について
中部支部長より、平成21年度第80回大会(準備委員長は田中評議員)が9月17日(木)〜19日(土)にグランシップ(最寄駅は東静岡)において開催され,20日(日)には静岡市内で「動物学ひろば」を開催予定であること,等が報告され、案内のポスターが配布された。

6.平成22年度第81回大会について
岡理事より,平成22年9月23日(木)〜25日(土)に東京大学駒場キャンパスにおいて,岡理事を大会準備委員長として第81回大会を開催予定であり,「動物学ひろば」は26日(日)に行なうこと,コミュニケーションプラザで懇親会を開催予定であること、等が報告された。

7.その他
近年の会員数の減少傾向について意見交換を行った。
永井事務局からは、北大、九大の機関リポジトリーのプロジェクトに協力することが報告された。

II.審議事項

第1号議案 平成21-22年度 理事・監事の承認
定款16条に基づき、佐藤次期会長より平成21-22年度の理事・監事について以下のように提案があり、原案通り承認された。


 
職  名    氏  名
会  長    佐藤 矩行
副会長     長濱 嘉孝
・編集幹事
庶  務     大島 範子
・男女共同参画
会  計    上村 慎治
広  報    植木 龍也
図  書    小泉  修
北海道支部長  山下 正兼
東北支部長   石黒 誠一
関東支部長   筒井 和義
・動物学研究推進
中部支部長   田中 滋康
近畿支部長   尾崎 まみこ
中国四国支部長 高橋 純夫
九州支部長   市川 敏夫
動物学研究推進 武田 洋幸
動物学研究推進 寺北 明久
将来計画    高橋 孝行
将来計画    田村 宏治
将来計画    中村 正久
将来計画    浅見 崇比呂
将来計画    稲葉 一男
監  事    星  元紀
監  事    浅島  誠

 
 
なお、Zoological Scienceの編集主幹は現在の岡主幹が継続して務め、理事会にもオブザーバーで出席する。

第2号議案 平成20年度補正予算について
会費収入などを実情に合わせ、さらに寄付金支出項目を設けるなどした補正収支予算案が稲葉会計幹事より説明され、原案通り承認された。


第3号議案 平成21年度事業計画について
大島庶務幹事より、以下の21年度事業計画案が説明され、原案通り了承された。


1.学術集会の開催
 1) 第80回学会大会

2.全国7支部による支部大会およびシンポジウムの開催

3.学会誌の刊行およびデータベース構築など
 1) Zoological Science 第26巻
 2) Webによるニュースの発行と広報活動の促進
 3) UniBio Pressからの販売促進
 4) データベース構築

4.動物学研究業績の表彰と研究の奨励
 1) 日本動物学会賞・奨励賞
 2) Zoological Science Award(藤井賞)
 3) 日本動物学会女性研究者奨励OM賞
 4) 若手研究者国際会議出席補助金(江上基金・川口基金)

5.生物科学学会連合の事業推進

6.動物学の普及活動
 1) 国際生物学オリンピック支援など

 
なお、江上基金・川口基金は、それぞれ4〜9月、10〜3月に開催の国際会議出席補助金となっているが、来年度からは、どちらも採択後1年以内に会議に出席すればよいこととした。
 
第4号議案 平成21年度予算案について
稲葉会計幹事より平成21年度予算の提案があり、来年度も国際生物学オリンピック日本委員会、国際生物学賞委員会にそれぞれ20万円、10万円を寄付すること等が説明された。予算案は原案通り承認された。
 
第5号議案 藤井賞について
従来はZoological Science Award受賞者から藤井賞選考委員会で選考することになっていたが、今までの受賞者は2名と少ない。佐藤会長より、来年度からはZoological Science Awardに付随して藤井賞5万円を授与することにしたいとの提案がなされ、了承された。

 
第6号議案 平成21年度学会賞等選考委員の選出
新評議員の互選(26名投票)の結果、以下の委員が選出された。

形態・細胞        真行寺千佳子
生  理          小泉 修
発  生         武田 洋幸
内分泌          筒井 和義
生化学・分子生物学  七田 芳則
生態・行動        尾崎まみこ
分類・系統・遺伝・進化  浅見崇比呂


第7号議案 日本動物学会女性研究者奨励OM賞の選考に関する規定の変更および募集要項の変更について
阿形OM賞検討委員長より、今後は賞の名称を「(社)日本動物学会女性研究者奨励OM賞」と正確に記載すること、検討委員会において賞の目的と選考方針を明確にしたことが報告された。それを受けて「(社)日本動物学会女性研究者奨励OM賞選考規程」の改定、ならびに応募申請書作成要領にも本賞の理念を明確に示し、申請書の書き方を変更することが提案され、大筋で了承された。ただし、大学院生(後期課程)も応募可能かどうか等、募集要項の文章、申請書のスタイルについて検討委員会で再度検討し、必要によって修正を加えることになった。


第8号議案 学生会費値下げについて
佐藤会長より、本会の学生会員は600人程度であり、この数を維持し、さらに増やすために、Zoological Science冊子体を送らないで学生会費を下げることを来年初めには真剣に考えたいとの意向が示された。若い人を引き付ける方策や、若手育成、会員増強に関する様々な議論が行われ、本会の将来を考える委員会を立ち上げることが確認された。

 
第9号議案 生物科学ニュースの冊子体廃止について
吉田広報担当理事より、生物科学ニュースについて、来年度はA阪の編集作業は植物学会と共に継続するが、動物学会は財政上web版のみとし、冊子体を廃止したいとの方針が説明され、了承された。A阪の編集委員会は植物学会5名、動物学会3名で構成される予定。なお、全会員への、学会大会案内の方法は本部で検討する。

 
第10号議案 日本動物学会個人情報保護方針について
大島庶務幹事より、日本動物学会個人情報保護方針案が示され、大筋で了承された。本部で文言の確認を行って最終版とする。

 
第11号議案 その他
特に議題の提案はなかった。
                                         以上


定款30条の規定により,議長及び議事録署名人により以上の議事を認め署名する。
 
                            平成20年9月4日     

                               議長     藤  義博
                               議事録署名人 大島 範子
                               議事録署名人 稲葉 一男


 



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