平成27年度(2015年度)成茂動物科学振興賞

日本動物学会は、6月13日(土)の理事会において、学会賞等選考委員会から候補者の推薦を受けました。厳正な審議の結果、兵庫県立大学環境人間学部 岡田龍一会員に平成27年度成茂動物科学振興賞の授与を決定いたしました。

応募数 5件

平成27年度学会賞等選考委員会
赤坂甲治、浅見崇比呂、飯田 弘、井口泰泉、田村宏治、富岡憲治、松島俊也

受賞理由

岡田龍一(おかだ りゅういち) 兵庫県立大学環境人間学部・研究員
研究テーマ「ミツバチの社会性行動に関する生物学的および数理学的研究:行動誤差の進化的意義の発見」

推薦理由

餌となる花を見つけたミツバチは「8の字ダンス」によって巣の仲間に餌場の位置を伝える。これはカール・フォン・フリッシュ(1973年ノーベル賞受賞)による発見として広く知られている。しかし「8の字ダンス」は必ずしも正確に花の方向を指し示さず、伝達される情報に一定の誤差を含むことは大きな謎であった。岡田氏はミツバチ個体の行動をマルコフ過程とみなす数理シミュレーションを構築した。その結果、情報伝達の誤差は新しい餌場を発見する頻度を高め巣の成長に寄与していること、すなわち誤差には積極的な適応的意義があることを立証した。ユニークな着眼によって理論と観察とを見事に融合した研究であり、動物行動学の新しい領域を切り拓く研究として高く評価できる。

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