女性研究者奨励OM賞は、「本会会員である女性研究者で、優れた研究を推進しようとしている方を対象とし、とくに、安定した身分で研究を続けることが困難であるが、強い意志と高い志を持って研究に意欲的に取り組もうとする方」に贈られる。OM賞の趣旨をいかすために、今回の応募から申請書の様式を変更した。これにより、応募者の研究に対する姿勢と共に研究環境等を把握し、その情報に基づいて本賞の趣旨にそう審査を行う環境を整えた。その結果、今回は吉川朋子会員と藤田愛会員を全会一致で推薦した。両会員とも留学、研究室の移動、出産・子育てを経験しているが、その間も情熱を失うことなく研究を継続し、優れた業績をあげている。
平成21年度日本動物学会女性研究者奨励OM賞
藤田 愛 (独立行政法人農業生物資源研究所 昆虫科学研究領域)
シロアリ類におけるセルラ-ゼ生産部位の進化と共生微生物の変化
吉川 朋子(北海道大学大学院医学研究科・時間医学)
卵巣に存在する概日時計の生理的役割の解明