女性研究者奨励OM賞は、「女性研究者による動物学発展への新たな試みを奨励することを目的としており、特に、安定した身分で研究を続けることが困難であるが、 強い意志と高い志を持って研究に意欲的に取り組もうとする優れた女性研究者」に贈られる。応募者は7名であった。OM賞の趣旨に基づき、応募者の研究内容、研究に対する姿勢、研究環境等を詳細に審議した結果、2名 の候補者を理事会に推薦することとした。
受賞者氏名・所属・職
岩越栄子(いわこし えいこ)・広島大学大学院総合科学研究科・非常勤講師
対象となった研究テーマ
「新規生理活性ペプチドの同定と機能解析」
受賞者氏名・所属・職
廣瀬慎美子(ひろせ まみこ)・琉球大学理学部国際サンゴ礁研究ハブ形成プロジェクト・ポスドク研究員
対象となった研究テーマ
「刺胞動物の生殖巣形成と藻類伝達様式の多様性に関する研究」
応募者の研究内容はいずれも優れたものであった。中でも、岩越栄子会員は非常勤講師、廣瀬慎美子会員はポスドク研究員であり、共に安定した身分で研究を続けることが困難な状況にありながら、研究に対する情熱を失うことなく研究を継続して優れた業績をあげている。特に、この2名については、OM賞の性格から重視すべき点として上げられる、研究者としての独立性、研究遂行における様々な障害の有無と研究姿勢、将来性のいずれにおいても高く評価された。