名古屋でお待ちしております

名古屋大会の開催まで1週間ほどとなりました。30余年ぶりに名古屋での大会が開催されることが決まって以来、大会実行委員は鋭意準備を進めてまいりました。酷暑の名古屋ではありますが、みなさまがご参加くださることを心よりお待ち申し上げています。

日本動物学会大会は従来、郷土色豊かな環境の中、担当の大学で開催されることが多いのですが、今大会は都会の名古屋、思い切って大学を飛び出し、伊勢湾を往来する船を眺めることもできる金城埠頭にある展示場と交流会館をメインの会場として開催します。広々とした展示場を活かし、発表はポスターを中心としました。約500題ものポスター発表となりましたが、広い空間でゆっくりご議論いただけるものと思います。すべてのポスターは一堂に会しているため、ご自分の専門以外のさまざまな研究も気軽に見て回ることができ、動物学会ならではの研究の多様性を実感していただけるものと思います。ゲノム操作技術やオミクス情報が爆発的に発展しつつある現在、動物学会の示す研究多様性こそが動物学会の潜在力であり、それを研究に取り入れることで次世代の動物学研究が発展するものと確信しています。
 
名古屋大会では一般公開イベントにも力を入れ、これらもポスター会場と同一の屋根の下で行われます。  
ミニ講演会場では、名古屋が誇る東山動植物公園のメダカ館の職員の方や巨大な名古屋港水族館館長などのトークを聞くことができます。また動物学ひろばでは18ものコーナーが設けられ、臨海実験所やJAMSTEC 海洋研究開発機構など、多彩な研究とそこで使われている動物の展示が行われます。さらには、生物クラフト作家が14店集結し、大会ポスターを作製の「いずもり・よう」氏も含め、みなさまがご来店をお待ちしております。

高校生による研究発表も今大会は盛況です。全国から約100校の高校が参加して研究発表を行います。高校生ならではの新鮮な切り口と次世代動物学研究の萌芽が見れるものと楽しみにしています。

最後に、歴史資料展示と一般公開講演会では、明治期から独自の発展を遂げた尾張三河の生物学研究、特に水生動物にスポットを当て、名古屋大学附属図書館や同博物館などに収蔵されていた資料や絵画を展示し、講演を行います。この企画を進めるにつれて担当者自身もここ尾張三河の動物学研究の流れを改めて認識する機会が多くあり、みなさまとその流れを共有できれば嬉しく思います。

企業ブースは20以上設置されます。研究のヒントになりそうな企業に参加いただきました。ブース訪問が研究発展の一助となることを願っています。そして従前通り企業スタンプラリーを開催いたします。スタンプを集めるとともに大会初日の総会にも出席いただきました会員には,抽選でiPad が賞品として準備されています。こちらも奮ってのご参加をお願いいたします。

残念ながら大会まで酷暑が続きそうな気配です。飲み物を多くご持参し、大会では活発な論議を行い、この酷暑を吹き飛ばしてくださることを大会実行委員会一同願っております。

第96回 名古屋大会 実行委員長
田中 実