一般公開講演会

「日本独自の動物学研究を俯瞰する:尾張本草学から現代動物学へ」

日時:9月6日(土)14:30〜16:15(大会3日目)
会場:ポートメッセなごや交流センター3F A会場(きんしゃち)

動物学の最前線で研究する私たちにとって、「今」を支えている土台がどのように築かれてきたのかを知ることは、視野を広げる絶好の機会です。江戸時代の本草学から始まり、近代の学問体系へ、そして今日の研究へ──名古屋・尾張地方はその歩みを色濃く映し出す地域のひとつです。

本講演会では、

  • 講演1 戦前日本の動物学における「性」認識 丘浅次郎、石川千代松から戦後における山本時男の「性の人為的転換」へ 斎藤光(京都精華大学)
  • 講演2 尾張本草学の歴史的展開-伊藤圭介、奈良坂源一郎の動物図譜から実験発生学へ 溝口元(立正大学/学習院大学アーカイブズ  動物学会歴史資料保存委員会)
  • 講演3 名古屋地区で発展した動物学の研究 – 山本時男以降 田中実(名古屋大学)

を3名の講師がそれぞれの切り口で語ります。