大会委員長 根本心一(お茶の水女子大学理学部生物学教室)
日本動物学会関東支部大会第58回大会は、お茶の水女子大で、2006年3月19日(日)、9時55分から17時25分の日程で行われました。お茶の水女子大で関東支部大会が開催されるのは1996年以来10年ぶりのことです。心配していた雨も朝方にはあがり、交通の便が良いこともあったのでしょうか、日曜日にもかかわらず、参加者181名、発表演題数54題(口頭講演14題、ポスター講演40題)と例年の大会に劣らないものでした。
幹事の服田会員を中心に発表形態の検討を始めた当初は、ポスター賞の選出のためと会場運営の手間から、全てポスター形式とする案が有力でしたが、口頭発表を望む意見も強く、最終的にはポスターと口頭発表の2本立てになりました。参加者がどちらの講演にも参加できるよう、午前と午後に分けて口頭発表を、その間にポスターセッションを配置しました。参加者181名のうち学生の参加者は108名で、卒業研究の学生さんの発表も含め主として若い方達の、分子から個体レベルまで、多様な発表を一つの会場で聞くことができ、熱心な質疑応答が繰り広げられました。高校生発表は、「スーパーサイエンスハイスクール」の発表会と重なったとのことでしたが、2校の参加がありました。ベストポスター賞(学生発表限定)の選定は支部役員の方々にお願いし、一般発表は3件、高校生発表1校が選ばれ、賞状と副賞(タコノマクラなどのウニ殻各種詰め合わせ)が贈られました。
一般公開企画として、「動物学ひろば」(13時-17時)を開催しました。通常ブース4件と「実験動物動物園」16件の出展がありました。「実験動物動物園」は、首都大学東京の黒川会員と院生の萱場さんほか、首都大学の方々の企画によるものです。一般からの来場者は150名以上と聞いていますが、30種ほどの実験動物や映像が展示され、むせ返るような熱気に包まれて盛況でした。実験動物や研究に対する興味を誘い理解を深めて頂くための良い催しになったと思います(詳細は、萱場・黒川会員の記事をご覧下さい)。
参加頂いた方々をはじめ、関係者の方々のご協力により、支部大会を終えることができました。また、私たち準備に関わったメンバーにとっても大変充実した1日になりました。お世話になった方々に心より感謝いたします。
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