未来の水産養殖を支える動物学~動物の生き方を知ることが養殖をおもしろくする~
日時:9月14日(土)14:45 〜 16:45
会場:長崎大学 中部講堂
長崎県をはじめとする九州地区は、水産養殖業が盛んな地域です。しかし、生産者の高齢化や後継者不足に加え、生物資源の減少、海洋温暖化、環境汚染などの影響を受け、養殖業は厳しい状況に置かれています。養殖を続け、食料資源を確保するためには、新たな技術の活用が必要となります。未来の養殖につながる技術を生み出す上で大切なことは、養殖の対象となる魚など水棲生物の暮らしぶりとその特徴を知ることであり、発生、行動、繁殖などに関する動物学の知見が必要となります。本シンポジウムでは、養殖の維持と発展に必要な動物学の研究について、その最前線にいる研究者から研究事例を紹介するとともに、会場の皆さんと未来の養殖における動物学の重要性やおもしろさについて話し合えたらと考えています。
講演1 中村乙水(長崎大学)
魚のスマートウォッチ:バイオロギングを使った養殖魚の行動モニタリング
講演2 村田良介(長崎大学)
水棲生物の繁殖は面白い!
講演3 有瀧真人(福山大学)
飼育技術と形態異常~魚に我慢してもらう術(すべ)とは?~
講演4 宇田川伸吾(琉球大学)
魚の立場から考えて早く大きく魚を育てるには
「一般市民講演会」はJSPS科研費JP24HP0012の助成を受けたものです。