学会について

公益社団法人 日本動物学会の紹介

公益社団法人日本動物学会は動物科学研究の発展と普及を目的とする学術団体です.会員は,大学や研究所に所属する研究者や大学院生をはじめとして,小・中学校や高等学校の教員で構成され,会員数は2700名に達しています.会員の専門分野は,分類学,系統学,細胞生物学,生化学,生理学,内分泌学,発生学,遺伝学,生態学,行動学など動物を対象とする生物科学の多くを網羅しています.大学に所属する会員の学部をみると,理学部,教育学部をはじめとして,農学部,医学部,歯学部,薬学部,工学部など理系学部のすべてにわたります.これは動物科学をふくめた生物科学が,急速に発展を遂げるとともに,動物科学の重要性が理解され,広く支援をいただいているためでもありましょう.

本学会の創立は基礎科学系の諸学会の中でもきわめて早く,大森貝塚の発見などで有名な東京大学の初代動物学教授であったモース(E.S.Morse)が,同植物学教授矢田部良吉とともに明治11年(1878年)に創立した東京生物学会にさかのぼることができます.その後,明治18年(1885年)には東京動物学会へと名称を変更し,さらに,大正12年(1923年)に日本動物学会と再度改称し,平成5年(1993年)の社団法人化,平成24年(2012年)の公益社団法人化をへて今日に至っています.

本学会では,研究成果を広く公表し人類の財産とするために,様々な事業を実施しています.毎年秋に開催される学術集会では,会員の学術講演のみならず,最近では中学校,高等学校等の生物クラブの研究成果を発表するセッションを設け,会員と中学生,高校生の質疑・討論の機会をつくるなど,理科教育の発展にも努力しています.さらに,本学会の支部でも個別に学術集会を開催するとともに,各地で公開学術講演会を開催し動物科学の最新の成果を一般の方々にわかりやすくお伝えすることに努めております.また,英文の国際学術雑誌Zoological Scienceを定期刊行しています. Zoological Scienceは明治21年(1888年)に創刊された「動物学雑誌」に由来するものですが,内外の研究者からの先端的研究論文が多数掲載され,国際的に高い評価を受けております.

21世紀は20世紀に人類が進めてきた産業科学の発展が地球に及ぼす影響を検証し,人類の存続をさらなるものとする時代でありましょう.地球上には多種多様な生物が,様々な地球環境の中で生存を続けています.この生物多様性は,生物が長い進化の過程で獲得した「生存の知恵」が多様であることを示しています.人類は,この多様な生物の生き方を学びとり,未来に生かしていくことが必要であります.その先駆けとして,本学会では「ガイアリスト21」プロジェクトを提案し,現代生物学の先端的アプローチを活用して,生命活動全般を調査し,かつ保存することを計画し,その実現に向け努力しています.

公益社団法人 日本動物学会事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷7-2-2 本郷MTビル4階
電話:03-3814-5461  Fax.:03-3814-6216
連絡先:zsj-society@zoology.or.jp(永井)
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