会長あいさつ

会長より年頭のご挨拶

会長

2019年1月28日
公益社団法人 日本動物学会
会長 岡良隆

遅くなりましたが、2019年の年頭に当たり、ご挨拶申し上げます。

2018年は、前期理事会の2年目に当たる年でしたが、社会では様々な自然災害の多い、大変な1年でした。夏には西日本豪雨、台風、猛暑等による被害がもたらされたのみならず、動物学会にとって最も大きな出来事として、第89回動物学会札幌大会が開催直前に中止に追い込まれてしまった北海道胆振東部地震がありました。動物学会の長い歴史の中でも、全国大会が自然災害のために中止せざるを得ないことになったのは、初めてのことでした。これにより、札幌の大会実行委員会など関係者の皆様方には、考えようによっては実施するよりも大変なくらいの事後処理に追われるという、肉体的にも精神的にもつらいお仕事をやっていただくことになってしまいました。

しかしながら、その後公開シンポジウムは、関係者の皆様方の多大なる努力により、日程を変更して、札幌で実施していただくことができました。多数の関係者の皆様方が協力して収集に当たって下さり、私たちは、北海道支部を始めとする動物学会員の皆様方の団結力と実行力、そして、個々の会員の皆様方の素晴らしい人間性に触れながら、困難な状況の中でむしろ貴重な体験をすることができました。プログラム作成までを含めて、ここまで学会大会の準備と公開シンポジウム実施までやって下さった北海道支部の大会実行委員会及び関係者の皆様方には、改めて心よりお礼を申し上げます。

その後、12月9日(日)には代替行事を東京大学の会場において実施することができ、学会としての懸案であった、動物学会賞等の授賞式・受賞者講演、および学会の140周年を記念する本部企画シンポジウムとポスター発表の一部を開催することができました。講演に関しては、動物学会大会における初めての試みとして、東京大学理学系研究科・情報システムチームの全面的な協力により、YouTubeを用いたビデオストリーミングによる動画配信を実施しました。その結果、この日折悪しく日程が重なってしまった中部支部大会の会場においても両方の講演を多くの中部支部会員に聴いてていただくこともでき、それ以外にも、当日から今日までに既に350回以上のビデオアーカイブへのアクセスがあり、日程的・地理的な制約から直接参加・発表していただけなかった会員の皆様にも両講演を聴いていただくことができました。今でも、以下のURLにアクセスすれば講演をお聞きいただけますので、ぜひ、動物学会の誇るべき歴史について知っていただくと同時に、学会の将来についてもお考え下さい。

140周年記念シンポジウム https://youtu.be/xylZgbtfjSE

授賞式・受賞者講演 https://youtu.be/Xkx4qvnf_8U

最後になりましたが、私は前期に引き今期も続き会長として学会運営をお引き受けすることになりましたので、今年の活動予定に関しても1つご報告いたします。

日本動物学会は公益社団法人であり、法人として行うべき活動をきちんとこなすべく、現理事会メンバーも、平成29年度は第1回以来計6回の理事会を開催し、各種の議題に関してかなり突っ込んだ議論を行ってきました。理事会はGoogle hangoutなどのオンライン会議で行う事もありますが、毎回の理事会の資料は予め資料をファイルで共有し、すべての資料を当日までに読んだことを前提として、理事会当日はface-to-faceで議論することに集中しています。こうした議論については、理事会議事録を動物学会のWebsiteですべての会員ならびに社会に広く公開して読んでいただけるよう、現在、学会Websiteの構造やデザインを一新すべく作業を進めております。今期の理事会の任期中には完成を目指しておりますので、もう少しお待ちいただき、公開されましたら、是非ご一読ください。

第90回大会の本部企画シンポジウム(2019年9月13日)でZSのプロモーション

私たち日本動物学会は、動物学雑誌および動物学彙報に始まり長い歴史を持つZoological Science (ZS)と、2015年創刊のオープンアクセスジャーナルであり、早々にこの度2.900と言う高いImpact Factorを獲得したZoological Letters (ZL)という2つの性格の異なる動物学の国際ジャーナルを出版し、国際的に情報発信する、世界でも数少ない学会です。今年は、ZSで発表された論文の中からEditorial Boardにより厳選された優れた論文に授与されてきたZoological Science Awardの受賞者の中から、最近特に優れた論文をZSに掲載した若手研究者を深津編集主幹に選んでいただき、本部企画シンポジウムとして、熱く語っていただく講演を準備中です。このように、日本動物学会は、誇るべき長い歴史をもつと同時に、次世代の動物科学をになう若手研究者も続々と育てる学会です。会員の皆様方にとって、今年も充実した素晴らしい1年でありますよう、心からお祈りいたします。

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日本動物学会第90回大阪大会

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