会長あいさつ

新会長よりご挨拶

2022年12月21日
公益社団法人 日本動物学会
会長 寺北明久

 

 

 

 

 今年9月より、公益社団法人日本動物学会の会長に就任致しました。本学会の運営に務めて参りますので、理事の皆様をはじめ、会員の皆様にはご協力を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 本学会員でない皆様に、魅力ある動物学会を知って頂きたく、ご挨拶として本学会を紹介させて頂きます。

 日本動物学会は、我が国では最も歴史ある学会の1つで、1878年に創設されました。動物学会は、動物を研究対象とする生物学である動物学の研究者や動物学に興味を持つ研究者等を主な会員としています。動物学会会員の研究内容は、多様な動物を対象とした多くの分野の研究であり、多岐にわたります。本年、早稲田大学で行われた学会大会では、生理学、遺伝学、発生学、内分泌学、分類学・系統学、生態学・行動学、形態学・細胞学、生化学、新興・複合領域、その他の分野ごとに、多様な動物を対象とする研究成果の多数の発表がありました。日本動物学会の創設時期からの研究分野に新しい分野も加わり、考えもしなかった切り口の研究発表を聞き、また新しい研究対象候補となる動物と出会うなど、とても魅力ある大会でした。つまり、日本動物学会では、研究分野を横軸に、研究対象の動物を縦軸に例えると、それらの組み合わせからなる多様な研究を展開する研究者が互いに情報交換できるという特徴ある学会です。動物を対象に研究されている生物学研究者の皆様、是非一度動物学会大会にご参加頂き、本学会大会の素晴らしさを体験して頂き、入会をご検討頂ければと願っております。特に、学生や若い研究者の皆様はもちろんのこと、中堅研究者の皆様にもご入会頂き、本学会会員と共に動物学、動物科学の未来を担って頂きたいと思っています。

 本学会は、上述しました、年に一度開催する学会大会の他に、様々な活動をしています。主な活動として、学術雑誌の刊行と表彰・研究費助成を挙げたいと思います。本学会は、2つの国際学術雑誌、Zoological ScienceとZoological Letters(オープンアクセス誌)を発行し、動物学の魅力ある研究成果の情報発信をおこなっております。Zoological Science誌については、材料とされている動物の学名等で検索できるユニークなシステムであるZooDiversity Web (ZDW)を提供していますので、是非一度ご覧ください。

 表彰については、特徴ある多くの賞を設けています。学会員を対象とする学会賞、奨励賞、成茂動物科学振興賞、Zoological Science Award・藤井賞、国際会議発表支援川口賞に加えて、非会員も対象とする賞・助成金制度として、茗原眞路子研究奨励助成金、動物学会女性研究者奨励OM賞、動物学教育賞を設けています。ウェブサイトをご確認頂き、会員の皆様はもちろんのこと、非会員の皆様にも、動物学会の活動についてご理解頂き、積極的に賞等にご応募頂ければと思います。

 さて、新型コロナウイルス感染症の流行が長い期間続き、本学会の活動に求められることが少し変化してきたように思われます。学会大会の開催の方法などもその1つかもしれません。例えば、対面での大会開催が優れていることは勿論ですが、オンライン開催のメリットも多くの人に認められ、最近では、両者の良さを持つハイブリッド開催の要望も耳にします。全国7つの支部から選出された理事の皆様と、これまでの活動をどのように継続し、またどのようにアレンジしていくかなどについて、検討して行ければと思っております。より魅力ある動物学会を目標に尽力致しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

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