どうぶつおやこ図鑑 書評

どうぶつおやこ図鑑
マヤ・セーヴストロム 著, 井上 舞 訳,化学同人,2020年,112頁,
1,500円(本体価格)

ページを開くと独特のタッチで描かれる動物の親子のイラストに癒される。本書には、イルカやゾウなど多くの人が知っている動物だけではなく、タスマニアデビルやコモドオオトカゲなど普段から動物に興味を持っていなければイメージしにくいものまで51種におよぶ多様な親子が登場する。それぞれのイラストには、親子の営みについてユーモアに富んだ短い言葉が添えられている。本書全体を通じて、著者自身がそれぞれの動物種について新しく知ったことへの驚きと感嘆を自由に表現されている。また、その発見を一方向に伝えるのではなく、読者と共有したいという願いが伝わってくる。動物が好きな大人が読めば癒しとして、また動物に興味が出てきた子供と一緒に親子でページをめくるのも楽しめる本だと思う。

田中和明(麻布大学獣医学部)

どうぶつおやこ図鑑 書評(PDFファイル)

 

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