動物学会の皆様
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の野牧秀隆と申します。
JAMSTECと、
フランスのIFREMER( https://www.ifremer.fr/en )、
オランダのナチュラリス生物多様性センター( https://www.naturalis.nl/en )、
ドイツのゼンケンベルグ博物館( https://www.senckenberg.de/en/institutes/senckenberg-am-meer/german-centre-for-marine-biodiversity-research-dzmb/ )
とが行っている共同研究、オーシャンショット「MEIODYSSEA」( https://meiodyssea.ifremer.fr/ )の一環として、
MeioScool 2025 Japanを、2025年の10月6日―10日の日程で、熊本大学合津マリンステーション(熊本県上天草市)で行います。
https://meiodyssea.ifremer.fr/MeioScool-2025-Japan
メイオベントス(meiobenthos) は 1mm未満の微小な底生生物の総称で、
線虫類、節足動物(カイアシ類など)、有孔虫類、緩歩動物(クマムシ類)、動吻動物、胴甲動物、など多様な動物群から構成され、海底生態系で重要な役割を果たしています。
これらの生物群の分類体系を学ぶ国際的なワークショップとしてIFREMERがMeioScoolを主催し、2013年から不定期にこれまで4回、フランスとニュージーランドで開催してきました。
今回は初めてのアジアでの開催となります。
講師として、
Daniela Zeppilli 博士 (IFREMER、線虫)
Valentin Foulon 博士 (IFREMER、イメージング技術)
Catherine Borremans 博士 (IFREMER、イメージング技術)
Jan Macher 博士 (Naturalis Biodiversity Center、分子生物学)
などの海外の研究者らに加え、国内からも
九州大学の山崎博史博士(動吻動物)
山口大学の藤本心太博士(胴甲動物、緩歩動物)
高知大学の氏家由利香博士(有孔虫類)
熊本大学の嶋永元裕博士(カイアシ類)
など多様な分類群、手法のエキスパートが集まり、天草諸島の沿岸域から採集したメイオベントスの生きた標本を元に、参加者に観察、分類、同定や研究手法の手ほどきを行います(講義は英語で行います)。
マリンステーションの保有する船舶でのサンプリングから始まり、座学による講義、顕微鏡を用いた実習を予定しています。
10月6日午前の集合、10日午後の解散場所はともに福岡空港で、マリンステーションまでの往復は貸し切りバスでの移動です。
参加費は、6日―10日までのステーション(2-3名相部屋、個室がいい方は各自でホテルを確保)での宿泊費、7-9日の昼食、アイスブレーカー、懇親会など含め30,000円前後の予定です。
その他情報はwebpageにも書いてありますが、ご不明な点はJAMSTECの野牧( nomakih@jamstec.go.jp )までお問い合わせください。
参加定員は15名、申込締め切りは7/31です。申込者には8/6までに参加の可否をお知らせいたします。
メイオベントスについて学びつつ、海外のメイオベントス研究者&学生と知り合いになる良い機会にしたいと思いますので、周囲の若手の方々にもご案内いただけますと幸い です。
どうぞよろしくお願いいたします。
野牧


