日本動物学会会員の皆様
2021年度の日本動物学会第92回米子大会の実施に関して、大会準備委員会を始めとする関係者ならびに理事会で慎重に議論を重ねました。その結果、今もって新型コロナウィルス感染の収束が見えず、東京や大阪を含む大都市圏においては非常事態宣言が出ているという状況を鑑み、米子大会は現地開催を取りやめ、オンラインで開催するという苦渋の決断をいたしました。昨年に続きオンラインでの開催となりましたことを何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、大会スケジュールについては、当初の予定通り9月1日(水)のサテライトシンポジウムを皮切りに、2日(木)から4日(土)までの3日間とします。
第92回日本動物学会オンライン米子大会概要
- 実施する行事は以下の通りです。
・公募シンポジウムと関連集会 計15企画
・バーチャルポスター形式の一般発表
・本部企画行事:総会、受賞者講演(学会賞・奨励賞)
・本部企画シンポジウム(仮題 リサーチヒストリー:動物学研究の転換点)
・市民公開イベント(動物学ひろば・公開講演会)
・高校生発表 - これらの行事にはZoomを用いたライブ配信(公募シンポジウム・関連集会・本部企画シンポジウム)および、Gather.townというオンラインスペース上でのバーチャルポスター(一般発表)を併用して行います(参加登録者のみ閲覧可能)。昨年に引き続き、従来大会で用意されていたプログラムやオンライン演題検索システム(Kcon-navi)ではなく、オンライン上で検索可能なプログラム、ならびに予稿集pdf(参加者のみに閲覧用パスワードを配付)の提供を行う予定です。
- これらの実施には現地開催にむけてこれまでにかかった準備費用に加え、オンライン開催のために必要な各種サービスの契約費用が併せて必要となります。
結果、現地開催の場合よりも、少々の減額となり、参加費を改めて以下のように設定させて頂きたいと思います。一般会員 8000円 学生会員 2000円
参加費は参加登録可能日(〜8月10日)まで同額とする。
・一般会員の参加費は現地開催の場合の早期登録価格で据え置き
・学生会員の参加費は負担軽減のため、早期登録価格から減額。すでに4000円を支払い、参加登録を完了した学生会員の皆様には、2000円を返金する。郵便で返金口座のお問い合わせを個々人に行う。
・学生会員・一般会員で、コロナ禍の影響により参加費支払が難しいといった状況がある方は学会事務局へ申し出をお願いしたい。 - オンラインでの開催においてもオンサイトに近い参加者間交流が図れるように、一般発表や一部関連集会、各種展示ではGather.townという複数のユーザーがビデオ通話やチャットなどによって別々の会話を行うことができ、実際の生活と同じように簡単に自由に出入りできるオンラインスペースサービスを活用する予定です。なお、Gather.townの環境に慣れて頂くための体験サイトを準備しておりますので、詳細は後日アナウンス致します。
また、昨年度のオンライン大会に関するアンケートに寄せられたご意見を反映し、市民公開イベント(動物学ひろば・公開講演会)などには参加登録者以外の方も参加できるようにする予定です。 - 市民公開イベントについては、米子コンベンションセンターで開催とします。なお、現地開催と合わせてオンライン配信を実施する予定です。詳細は後日アナウンス致します。
- 高校生発表については、オンラインプラットフォームであるWordPressを用いたポスター発表とし、基本的に変更はありません。
- 本大会は、引き続き米子大会準備委員会に運営をご担当いただきます。
第92回オンライン米子大会については以上です。
2022年度第93回大会は早稲田大学での開催を予定しています。次年度、現地開催が必ず保証されているわけではなく、今後も学会大会をオンラインで開催する状況が続かないとも言えません。
今年度も昨年同様、大変厳しい状況の中での開催となります。発表を予定している皆様にはそれぞれの状況に合わせて無理のない範囲での研究活動を行っていただいた上で、多くの皆様方のご参加・ご発表を頂きたく存じます。学会本部・大会準備委員会共々、力を合わせ、準備を進めます。皆様とオンラインでお目にかかれることをお待ちしております。
公益社団法人日本動物学会 会長・稲葉一男
第92回日本動物学会米子大会 大会長・鶴崎展巨